ID:43818
I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
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■でたー!+『THE BEE』ロンドンヴァージョン
■『PARCO Tryout 2007 “Director's Choice”』
でたでたでたー。白井さんまでー!ぎゃー!
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1st 8/3(金)8/4(土)
白井晃 演出企画
グリン・マクスウェル作「フォーエバー・ワルツ」
出演:萩原聖人 他
パルコ劇場初演出の白井晃が、提示する翻訳劇
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2nd 8/7(火)8/8(水)
鈴木勝秀 演出企画
オスカー・ワイルド作「サロメ」
音楽=横川理彦
出演:浅野和之、久世星佳 他
鈴木勝秀が名作「サロメ」を大胆解釈する
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開演時間:19時(全公演)
チケット料金:3,000円(全席指定税込)
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ちょ、発売明後日!(金曜日に書いてます)
こちらに詳細
そうか白井さんってPARCO初演出か……。
スズカツさんのはご本人曰く「『TWO OF US vol.82』@PENGUIN HOUSEの方法論を使おうかな、」とのことなので、こりゃー面白そうですよ。どんなふうにやったかと言うと→ネタバレ嫌なひとは読まないでください
『THE BEE』ロンドンヴァージョン行ってきました。あとで書き足します。
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NODA・MAP番外公演『THE BEE』ロンドンヴァージョン@シアタートラム
お、うまいこと繋がった。上記の『TWO OF US vol.82』の感想に書いている「想像力が膨らんで恐怖感が膨らむ」は、「予測の恐怖心から生じる心理的拘束」だ。手にした銃を置く迄のオゴロの妻の表情。言葉を一切発しない一連の動作は、ある意味言葉よりも雄弁だった。
初演はこちらのロンドンヴァージョンだが、日本語ヴァージョンを先に観ておけたのはよかった。舞台両脇の電光掲示板に字幕(野田さん監修とのこと)が出るが、あまり見る暇がない。ストーリーが頭に入っていて助かった。字幕自体もかなり簡略化されており、最低限の情報のみが掲示されていた。以下ネタバレしてます。
イドの妻の得意料理はグラタンから鶏のてりやきに、電卓のメーカーはアイワからカシオに。スティーヴ・マックイーンをモチーフにした粗野な刑事は頭を割られ、野球帽を被ると6歳の誕生日を迎えたこどもになる。蜂は映像にすら現れず、効果音(本物の蜂の羽ばたきではなく、ひとが擬音を発したもの)と舞台上の役者の声で表現される。使用曲は同じ。小道具は長いゴムが効果的に使われ、イドの家の前を封鎖するロープから報道陣が無遠慮に突き出すマイクのコード、食事(麺類)へと姿を変える。装置はマジックミラーで、“家”の外が透けて見える。指を配達するドドヤマの行動がループする。イドを女優、オゴロの妻を男優が演じ、そのセックスは二度目から体位が騎乗位になる。幕切れは自分の指を切ろうと包丁を高々と掲げたイドのポーズ後暗転。虚しい、虚しい、虚しい。そしてひたすら悲しい。
日本ヴァージョンとの違いのキモはここかな。最近の野田さんの原動力は怒りだと感じることが多いのだが、このロンドンヴァージョンにはその怒りの中に悲しみが感じられた。まだ涙が出る余地があった(それが恐怖や歯痒さから来るものだとしても、決して浄化にならないものだとしても)。人間をまだ信じたいと思っているのではないかと感じた。そう思い続けることは、とてもとても虚しく、そして悲しいことだ。人間はすぐ諦めるし、すぐ慣れる。幾度目かのループの後に、オゴロのこどもがイドを見つめて、自らの指を差し出したように。そして飽きて、忘れる。ひとびとは新しい事件を見付けて、そちらに夢中になる。イドが自分の指を切り始めようとしていることに気付いているひとはまだ少ない。
それでも?それでも信じないと。諦めてはいけないと。そして気付かなければ。
情報量が多い。消耗する。70分ですらしんどい。でも、観てよかった。
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07月19日(木)
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