ID:43818
I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
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■『NO MAN'S LAND』初日とか
『NO MAN'S LAND』@東京グローブ座
100分、休憩なし。ワンシチュエーション、会話、会話、会話。言葉は近付き合い、寄り添い、笑顔や安堵を呼ぶが、また離れて行く。すれ違う。話せばわかる、か?
以下おぼえがき、若干ネタバレ含みますので未見の方はご注意を。
・事前に発表されていたように、映画とはラストが違います
・これが…今観ると非常に……
・これしかない、とも思える程だが
・それを観客に“見せつける”ことこそが今回のキモでもあると思うので
・非常にやりきれない思いを抱えて帰ることになる
・音がすごい
・非常に不快(いい意味で)。タイミング、ヴォリューム、戦場を想像させるいい効果になっている
・たかが効果音だと言うことも出来る。実際の戦場がこんな“音”の筈がない。それでも、だ
・ホラー映画の音を消して観ると怖さが半減すると言われますが、その意味がよく解る
・合間に入る鳥のさえずりも印象的。聴いてると悲しくなってくる。虚しいとも
・そして、空の色がとても綺麗。これも虚しい
・音圧高いノイズも多用
・服や肌がビリビリくるよ
・井上さんの音響!
・これ…ザズゥシアター、だ!!!
・そう、今回すごくザズゥシアターです。この緊密感をグローブ座に持ち込むか、と言う
・なので観客も相当な緊張感を強いられます。それに乗れるかどうか
・会話のテンポ、スピード、リズムがもうキッツキツ
・そして正直、出演者が全員滑舌があまりよくなく、声も通りづらい(苦笑)
・しかしそれが、戦場でテンパッてる状況に合っている
・台詞がなく登場人物がフリーズするシーンも多い。そのテンション度も相当高い
・100分間、観客も集中力をフルに使うことになります
・テーマもそうだな、「話せばわかる、か?」これずーっとザズゥシアターでやってきたことですがな…
・アメリカの立ち位置
・どこの戦争にも顔をつっこみたがる
・3人の兵士の共通項がストーンズだったりする皮肉
・開演前のSEがジョン・レノンの『ロックンロール』なのはスズカツさん演出作品のデフォですが、今回これが非常に皮肉に響きました
(追記:ストーンズもレノンもイギリスのひとだけど、アメリカに渡っていくしってことも含まれます)
・映画でのマスコミが国連になっている。これがまた皮肉で
・近年のメディアを使った戦争をシニカルに描いている
・報道、中継、それを利用する国連
・現場で何が起こっているかを一般市民に公開することは、戦争を利用したい指導者にとって不都合であると言うのは、ベトナム戦争での教訓?だ
・以降、湾岸戦争辺りから「見せない」メディアの使い方をするようになっている
・そういうところも考えさせられた
・国連兵士に指示を出す無線機の声は篠井さん。冷徹、狡猾。流石巧い
・しんぺーさんが素晴らしい!
・今日3階席だったので表情がよく見えたが、1〜2階席だとどうだろう?しんぺーさんは、9割以上は仰向けになったままの演技なので(地雷を下に敷かれているので動けない)
・坂本くん、内田くん、浅野さんもいい感じです。あの広さの劇場で、針1本落ちる音すら聴こえそうな程の静寂=観客の集中力を惹き付ける状況を作り出そうとしている。日が進むにつれどんどん鋭くなっていくんじゃないかな
・最後の“間”がよかった…よかったと言うか……
・あれで最後の希望すら踏みにじられた。絶妙の数秒感。もうこれですっごい落ちた
・あの時のツェラの顔。忘れられそうにない
希望が端々に顔を出す。それが丁寧に摘み取られて行く。話せばわかる、か?いや、決してわかりあうことはない。言葉はどうやっても思いには足りないのだ。では、どうすればいいか?相手のその“思い”を一所懸命、必死に思うこと。考えること、想像すること。諦めたら終わりだ。しかし、諦めるしかないことは、どうしてもある。それではどうする?
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06月01日(金)
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