ID:43818
I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
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■『ウィー・トーマス』プレヴュー初日+小ネタ
『ウィー・トーマス』プレヴュー@東京グローブ座

噂には聞いていましたが、ホントに描写が容赦ないですわ…すごく面白い…いや描写が面白い訳ではない…ダメなひとはきっとダメだ…。『殺し屋1』はラブコメよ☆とか言うひとは大丈夫です。いや話の内容は全然違いますが、具体的な描写としてはあれくらいと考えてください。バカとキチガイしか出てこないよ!

でも何で、このイニシュモアにはバカとキチガイばっかりいて、こんなことになるのかってのがキモですよ…すごいなマクドナー!そしてそれをちゃんと具象で舞台に載せた長塚くんもすごい。きちんとPARCO製作でやれたのもエキサイティングですね…ちっちゃいとこでやったら、過激death!で片付けられちゃう危険性があるし。

初演時あれだけ騒がれたのも納得です。逃して本当に残念。

と言う訳で初演と比較は出来ませんが、ネタバレありでおぼえがきなど。

・上演時間は120分(休憩なし)
・C列が最前列
・最前列と2列目の間には広めのスペースがとってあります
・え、何C列って目安?試されてる?
・最前列にはビニールシートが配付されています
・東京グランギニョルかパラノイア百貨店てなもんで
・そんな懐かしい例えを出すな
・ええと、血と脳漿が飛びます(いや本物じゃないけど)
・が、運が悪ければ飛んでくるって程度なので大丈夫
・でも万が一のことを考えて、C列のひとは白い服は着て行かない方がいいと思います(笑)
・ほんもののねこが出ます
・かわいい…
・プログラムはプレヴュー価格で¥1,200
・かわいいTシャツも売ってた
・このかわいさに騙されてはいけない
・でもかわいいもんはかわいい
・『ウィー・トーマス』『ピローマン』の邦訳戯曲(祝!)がひとあし早く販売されています

初演の話を聞いていたので、ちょっと間を置いてチケットとったのにC列でしたよ…。もうこの列すごい緊張感。銃を構えると皆がさがさがさ…とビニールシートをあげたりして(笑)なのにそういうとこじゃない、タメないとこでバシャッと来るんだよ!最初のねこのとことかもうビックリした!

とにかくインパクトの強い話ですが、それで終わらない面白さは確実にあります。アイルランドの歴史に深く関わっている。「○○さんちの息子さん、今度IRAに入ったそうよ」てな会話がふっつーに交わされる。植民地時代に伐採された森、痩せた土地、それに関わる食生活。友達がねこしかいなかったり。すんごいねこに依存してたり。ねこが死んだらそらもー尋常じゃない行動をとったり。ねこにそれだけ入れ込む環境があったり。

そんなパドレイクに、高岡くんはぴったりでした。メイクがちょっと女顔だったんだよね…下のアイライン太めに入れてかわいい感じの。狙ったのかな。ウィー・トーマスに対する態度と人間に対する態度のギャップが笑えて怖い。

クリスティ役の堀部さんがいい。いちばん可哀想でいちばん格好いい。キム兄は今回野菜ではなく人体を刻んでいますが(笑)フラットな態度がとても不気味。アドリブなのそれは?と言うボケも絶妙(ねこのえさのとことか)。少路くんはひたすら受け身なのでしんどそうですが、キム兄同様、ま、生き残るよね(それがラッキーとは思えないが)てな隠れたタフさがあります。

岡本さんキュート!だから最後が尚更怖い!つうか女は怖いね…。60ヤード離れた牛の目玉を撃ち抜ける銃の名手、スレンダーな腕が活きてました。富岡くん「〜なのに、〜なのに」て繰り返すとこで1箇所「〜にゃのに」てなったのはワザとですか(笑)。チョウくん観る度に雰囲気違うな!今奈良さんは肉体を酷使する役です、おつかれさまです。

皆ケガしないようにねー。

ケルト音楽が効果的でした。常に風が吹いている音響も、曇天照明もよかった。殺伐としてる。セットに「HOME SWEET HOME」って書いてあるのは皮肉だなあ。悲しい。でも笑える。

テロ、虐待、誰もが持っている狂気、それを受け入れる諦観、いや諦観ではないかも?デフォルトかも?地獄の中でのあっけらかんとしたサバイバル術。人間てホントよく出来てるね。そんで本当にバカだよね…。


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06月06日(火)
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