ID:43818
I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
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■『恋の門』『溺れた世界』
台風の中ハシゴ。

『恋の門』@シネマライズ2F

初日初回舞台挨拶付き。松尾さん、龍平くん、若菜ちゃん、羽生生さんが出席。龍平くん喋るようになったねえ。以前より、だけど。「台風の中こんなに沢山のひとに来て頂いて…」ときちんと感謝の意を表してました。その後は喋る気もなかったようで、マイクをポケットに入れてしまってました(笑)松尾さんスーツ姿が決まってました。

リピートするので本編の感想はその時に。私は非常に楽しみました。痛かったし面白かった。大竹しのぶさんのメーテルがかわいすぎた。何で似合うんだ!すごいよ!

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午後から仕事(おつかれでした)のナミさんと別れ、ジェンヌと合流。ELECTRICに行こうってことで原宿に移動。EX'REALM(ここはほんとうまいなあ)でお昼を食べている頃から雨が強くなってきて、キャットストリートに着くと店が軒並み閉まっている。台風来ると皆帰っちゃうのね。嫌な予感がしつつELECTRICに着くとやはり閉まっていた…がーん。どしゃぶりの中ねこがふらふら歩いている、流石キャットストリート。屋根があるとこへ逃げれ!

仕方がないので早めに三茶へ移動。しかしキャロットタワーから出ると大変そうなので、タワー内をうろうろ。白井さんに遭遇してビビる。初めて展望台のぼったよ!雨の上空もまたよろし。

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『溺れた世界』@シアタートラム

うわーどっしりだ。こういうの大好きだ。リピートしたいなあ。以下ネタバレしてます。

美しい者が醜い者から迫害される世界。美しい者が発する輝きは、光量計を反応させる。美しい者は非市民として狩られる。美しい者に魅了され、彼等に協力した醜い者=市民たちは、拷問を受け殺される。その様子を撮影した映像は街頭で流される。

市民ダレンは非市民のターラとジュリアンを匿う。市民に捕らえられることを恐れたターラは、自分も死ぬつもりでジュリアンを刺していたが、それは叶わずダレンの力を借りることになる。生活は困窮していき、ジュリアンは衰弱していく。ターラはジュリアンと相談して自分の髪を切り、それを金に換えてくるようダレンに頼む。ダレンは市民のケリー(非市民を探す警官でもある)に髪を売る。ケリーは美しい者の輝きに憧れる。

中盤迄、不思議に耽美なSFみたいだなと思いつつ観ていたが、ジュリアンがターラの歯をむしりとった(歯も金になる。非市民の肉体は“売れる”)辺りから一癖あるなと感じ始めた。あくまでも舞台上は美しい。言葉の恐ろしさをひしひしと感じた。ジュリアンが焼けていく描写は本当に恐ろしく、言葉でひとは殺せるものだなと思った。

極端な話、思い込みは恐ろしくて、でも大事なものだと言うこと。ダレンはターラを汚したと思っている。でもそれで彼女を世界から救えたと思っている。実際その行為の後、ターラが街に出ても、醜い者たちは彼女に手を出さない。美しい者だと気付かない。輝きを失ったからだ。「僕達は仲間だ。同じなんだ」とジュリアンは言ったが、「僕の輝きの前には誰も手が出せない」と通りに出ていく。そこで殺される。

ダレンはターラを救えたと思っているし、ジュリアンとケリーはあの世とも言える世界で安らぎを手に入れたようだ。それではターラは?

美しい、醜いの基準に一応線引きがあったのがちょっとひっかかった。勿論心の中の美しさ、醜さも表現しているのだろうが、台詞に「肌が汚くて、歯ががたがた(記憶が曖昧だけどこんな感じ)」=醜い、と言うルール付けのような描写があった。これがあるとやはり見た目のことなのか?とも思えるし…。昨年のリーディング(キャストは違う)を経ての今回の公演なので、過程を観ていきたかったなあ。作者のゲイリー・オーウェンはウェールズ出身の劇作家。他の作品も観てみたいな。


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10月09日(土)
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