ID:43818
I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
[651905hit]
■『八月納涼歌舞伎 東海道四谷怪談』
『八月納涼歌舞伎 三部 東海道四谷怪談』@歌舞伎座
わーい念願、歌舞伎の四谷怪談〜。過去観た四谷怪談は、上杉祥三さんの『BROKEN四谷怪談』、蜷川さんの『四谷怪談』。蜷川さん分の感想はこちら→1、2
主な配役は、伊右衛門=橋之助、お岩・与茂七・小平=勘九郎、宅悦=弥十郎、直助=三津五郎、お袖・お花=福助、お梅=七之助。
今回は序幕「浅草観世音額堂の場」「按摩宅悦内の場」「浅草観音裏地蔵前の場」「田圃の場」、二幕目「雑司ヶ谷四ツ谷町、伊右衛門浪宅の場」「伊藤喜兵衛宅の場」「元の伊右衛門浪宅の場」、三幕目「砂村隠亡堀の場」、大詰「蛇山庵室の場」「仇討の場」を上演。これだけでも3時間半かかります。全部通したら6時間くらいになるって言いますからねえ。とにかくサクサク進む!まわり舞台もぐるぐる回る!笑いどころも結構あります。
三幕目と大詰の間に舞台番・藤松として染五郎さんが登場、今回はやらない「三角屋敷の場」のあらすじを説明。この「三角屋敷の場」で明かされる謎のことや、直助とお袖が死んでしまう件をフリートーク仕様でお話。豆知識も伝授、「お岩さんの干支は何ですか?私も同じ干支なんですけど」とのクイズに常連さん方が「ねずみ〜」と答えたのが微笑ましかった。知らなかった〜、お岩さんがねずみ年だからねずみが頻繁に登場するんだ〜。お染さんもねずみ年だってのも知らなかった(笑)「怪談を上演すると…やってくるって言いますからねえ。…あっ!そこ!…人違いでございました(笑)」なんていや〜な笑いを残して退場されました。この時は笑って済ましてたんですが。
容貌の変わったお岩が髪を梳く「元の伊右衛門浪宅の場」や、化けたお岩がばんばん出て来る「蛇山庵室の場」では照明がかなり暗く、客席のフットライトもちょっと落としてあるのかな、とにかく暗い。歌舞伎座って建物からしても何だか怖い。客の方も緊張感があって、あんなに静まり返った歌舞伎座は初めてでした(笑)うわ〜怖いわ〜と思っていたその時!提燈抜けの後くらいだったかな。
キャーーーーッッッ!!!!!
近くのブロックで悲鳴が。ビックリした〜〜〜!!!息止まりそうになった!!!見ると何かが走り回っている。…お岩さんだー!!!マイ懐中電灯を持っていて、灯りをちょっとつけて客に向かってきたかと思うと灯りを消して別の場所へ。う、うまい(笑)どこにいるかわからん!1階後ろのブロックはパニック状態です。結構近く迄来たよ!もう舞台の進行はそっちのけ。笑いつつも寄って来られると怖いので心臓バクバクです。こんな仕込みがあるなんて〜!何だここは!何なんだ!歌舞伎座面白過ぎる!サービス満点!本気で笑い泣き。あっそうだ、と我に返って舞台を見たら、ちゃんとそっちにもお岩さんはいた。客席に来たのは誰だったんだ…舞台上のお岩さんは勘九郎さんだよね?
終わった後タケダさんに訊いたら「うふふ知ってたけど内緒にしておいた」。言ってよ!まあでも知らない方がいいか、こういうのは…。前回観た時は「2階席だったから何が起こってるかわからなくて、どうなってるのかな〜と思ってたの。今回観られて嬉しかったわー」だって。確かにな…。見えない位置だと悲鳴が各所からあがってるのに原因が判らなくて、それはそれで怖いだろうな(笑)
とまあこんな予想外の飛び道具もありつつ、『四谷怪談』ではお馴染みの仕掛けも沢山観られて楽しかったです。仏壇返しも戸板返しも提燈抜けも壁抜けも!勘九郎さんも早替えオンパレードです、忙しい忙しい。戸板返しが決まった時の喝采が気持ち良かったです。格好いい!
あ、あと仕掛けと言えば、バキバキ折られた小平の指が一瞬にして全部ぶらぶらになるのが怖かった。早替えでぶらぶらの手袋か何かを被せてるんだろうけど、怖い!ある意味これがいちばんビックリした。あとお梅の首が飛んだ時は、最前列から素で悲鳴があがってました。覚悟はしててもぼーんと飛んでくるから驚くよね。
[5]続きを読む
08月28日(土)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る