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I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
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■KKプロデュース #4『レンズ』
KKプロデュース #4『レンズ』@サンシャイン劇場
「アリは自分の体重の700倍もの重さのものを持ち上げることが出来る。しかしアリにはそんな自覚はないんだな」
こんな台詞を自分(の役)に向かって言わせる。しかもこれ、自分が書いた台詞です。小林さんて、すんごい自覚して書いてるんだろうなここ…「自覚がない」ってことを、じゃなくて、「持ち上げる能力を持っている」の方をね。結構ゾワッと来ましたよ。う〜ん、頭の中が気になるひとです。KKPは初見、ラーメンズは映像で数作観た程度。
以下ネタバレ箇所あります。未見のひとはご注意ください。
小林さんてかなりのツワモノってイメージがあったので、相当トリッキーな展開を覚悟していたのですが、逆をつかれた。ガツンと正攻法で来ました。きちんとした謎解きもので、設定をうっちゃらない丁寧さがある。品がいいし、面白かった。登場人物の名前も洒落てたなー。蓮司、桜太、梅衛門、駿菊。花の名前が入ってるんです。小林さん演じる天城だけ茎太郎で、花じゃなくて部位ってところがまた意味深。
椎名林檎さんのショートムービー『百色眼鏡』のちょっと前、天城が探偵稼業を始めるきっかけとなったお話、と言う設定。『百色眼鏡』を未見でも全く問題ない作りですが、観ていたら観ていたで、あのあと天城は駒形の依頼を受け、不思議な世界に入っていくのだな…と思うとちょっと切なくなった。帰ってから『百色〜』DVD観直したんだけど、あ〜、天城のこのブーツって駒形から貰った(分捕ったとも言う)ものなんだ!と連想出来て、楽しみが増えましたうふふ。
設定繋がりと言えば、一部の観客が異様にウケていた台詞が数箇所あった。これは以前のKKPかラーメンズのネタが絡んでいるのかな。「シンバシ!」ってのはラーネタらしいですな(笑)さがしてみよー。
ステージ空間にピタリと合わせたような舞台美術も良かったなあ。西日が当たる八角形の図書館。正面に階段、その下に司書の机。2階建てで、上にも下にも本がびっしり。これ全部本物の本だったのかな、後ろの席からだとはっきりとは判らなかったんだけど。本を運ぶお駄賃がグリコってとこもナイス!
役者陣はとにかく久ケ沢さんが反則!(大笑)おかしい!噂は聞いていたので覚悟してきたのですが…小ネタも多いし!ひとが話してる別の場所でちょこちょこちょこちょこ何かやってるし!い〜や〜おかしかった〜、あのキャラはズルいよ(笑)西田さん、犬飼さんもKKPレギュラー陣ならではのテンポの良さで、笑わせてくれました。
小林さんはなんっつうか…どういう喋り、どういう仕種をすれば婦女子の心を鷲掴みってのが判ってんだろうなあってなツボつきまくりっぷりでかなりヤラれた…。自分のかわいさを良く判ってるよこの罪つくりが!さとう珠緒ちゃんと張り合って長井秀和のネタにされるがいいさ!舞台上ではこんななのに、書くものはあんななんですね…こ、怖いこのひと…絶対騙される…(何で)
で、6年振り、舞台は二度目の大森くん。ちょっと母心気分で観てしまいそうでしたよははははは。通る声質ではなく、腹からの発声でもない。サンシャインくらいの広さであの声が有効か、ここがいちばん心配だったのですが…不思議な声だなあ。比較的後ろの席だったのにきちんと聞こえる。滑舌が良いので言葉が聞き取りやすいと言うのと、つんのめって動くことがないからだろうな。役柄もあるけど、妙に落ち着いて見える。相手の出方をきちんを掴んでから動く、話す。しかもこの落ち着き感が後で効くんだよね。心霊現象による事件を捜査する部署の刑事なのに、実は「おっかないことが苦手」だったと言う。あんなエリートなナリ(髪なでつけててデコ全開)して何やねんと突っ込む突っ込む!これが判明してから駒形のキャラががらがらと崩れて行き、とてもチャーミングに見えてきます(笑)怖い局面が訪れるといちばん早く逃げるんだもん!もうおっかしいわ〜あんなカッコつけてたのに。こんな役柄で書いてくれて有難う小林さん!
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07月10日(土)
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