ID:43818
I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
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■『映画はこうしてつくられる Vol.5 六月の蛇』(1)
シリーズ講座『映画はこうしてつくられる Vol.5 六月の蛇』@ニューシネマワークショップ
ニューシネマワークショップが講座を一般にも開放してくれるシリーズ『映画はこうしてつくられる』、今回とりあげられたのは塚本晋也監督作品『六月の蛇』。
塚本監督は、話がとても面白い。聞き手を楽しませたいと言う思いがあるのだろう、トークショウの機会も多いし、かなりの本数を見ているが、以前に聞いた話が出てきても、巧みな話術(?)でまた笑ってしまう。
しかし、ガードが固い。突っ込んだ話はうまく躱される。そんな印象がある。「猜疑心が強い」と今回本人も言っていたが、本心を話してくれているようでそうでない。はぐらかされる。実はインタビュアー泣かせかも知れない。取材の場は楽しく笑えて盛り上がるが、実際それを原稿に起こそうとすると?
ワークショップと言う形式ならば、ちょっとはしっぽを見せてくれるかも知れない。そんな思いもあって即行申し込んだ。ちみえちゃんも静岡からわざわざ出てきましたよ!ふたりでいそいそと早稲田へ。
『六月の蛇』だけに留まらず、塚本映画の興味深い話が3時間みっちり聞けました。しっぽはちょっとしか見せてくれなかったけどね(苦笑)オフレコな話題もかーなーりー多く(ヴェネチア映画祭の話とかね…)全部書けないのが残念!昨年末の東京フィルメックスで『六月の蛇』の先行上映を観ていたこともあり、「ああ、成程!」とクリアになる部分も多かった。これからの一般公開では、いろいろな視点から観ることが出来そうだ。
話し言葉で起こそうと思ったが、メモっていた文面を読みなおしてみたら臨場感があって面白かったんで、そのまま載せてみます。長いっすよ。聞き手は武藤起一氏。PFFからの付き合いなので、監督との共通言語も多く、話しやすかったようです。
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■撮影期間、スタッフワーク
『鉄男2』は10ヶ月/途中バイト休憩が入った/スタッフの生活費がなくなったので、皆バイト行って生活費確保してきてって/スタッフに応募してきたひとを皆採用して、60人/最終的には自分の分身と言えるような7人〜七人の侍と呼んでいた〜なんでもやる、すぐ動くひとと、制作、美術で20人残った/『鉄男2』に入る前に『ヒルコ』で勉強した/現場のプロについて、4th助監督とかで
『TOKYO FIST』は4ヶ月半/スタッフが育つのでやり方が同じでも撮影期間が短くなった/この時新しく募集したスタッフは選考して10何人迄に絞った/選ばれたって意識があるのか、脱落者はいなかった/責任を感じたみたい/その時の選考基準〜威圧感のないひと、文句言わなさそうなひと、やわらかそ〜うなひとを雰囲気で/『ヒルコ』でプロのひとたちと組んだ時威圧感を感じたので/1つのシーンをネチネチ撮りますからね/まだ終わんないのって、怖かったから/「将来映画を撮りたいと思ってます!」「監督のやり方を盗みたいと思います!」とか言うひとは…「ええ〜、盗まれちゃうの…?」「僕はいやだな〜」って/助監督たちは具体的に運転免許を持っているかとか、どの期間来れるかとかそういう部分を訊いて選んでいた/最初集まったスタッフって皆運転免許持ってなかったんですよ/現場でへとへとになったひとがそのまま車運転して、事故が起きちゃったりするのは困る/プロだと車輌部もある/そのひとたちは現場ではずっと寝てて、帰る時はバッチリ仕事する/そういう分業も大事、自主映画のやり方が全て正しいとは思わない
主演して撮影もしていると言う不思議、矛盾/役者のメイクしたままでカメラを覗く/スタンドインを入れてフレーム決めて何度もリハーサル/自分が入っての本番は1〜2回(笑)/照明に拘るので1カット1時間で撮れたら早い方/最初はコンセント入れたりスイッチ入れたりするのも1人でやっていた/皆素人からのスタートだし/訊かないでアシスタントが自分で決めちゃってたり/「訊け!」/黙ってやらせておいて、撮る時になって全部変更とかさせる/プロデューサーとしての自分に時間の無駄も返ってくるからこれが続くのは困る/一度ドギツい思いをさせないと/そして憶えてもらう
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03月16日(日)
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