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I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
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■紙といりぽん
竹尾ペーパーショウ『PLEASE』@スパイラルガーデン&ホール

毎年恒例竹尾のペーパーショウ。今年のテーマは『PLEASE』。44人のクリエイターが参加し、『PLEASE』からイメージされるヴィジュアル表現をポストカード9枚にして展示。ポストカードは綴じ式になっていて、はがして持ち帰れる様になっている。9枚をつなげると1枚の絵になるものが殆どで、その1枚をポスターにしたものは販売されていた。中山ダイスケ氏の作品は既にないピースがあって網羅出来なかった、残念。その他ジョナサン・バーンブルック氏や生意気、祖父江慎氏、マイク・ミルズ氏、蜷川実花氏の作品が印刷の特徴を活かしたもので興味深かった。プリンティングディレクターの重要さを感じる事も多い。

別フロアでの紙素材を使った製品提案も面白かった。三原康裕氏の靴、角香織氏のハンドバッグ、Double Oのアクセサリーなど。販売されているものも数点あり、バッグとレターセットを購入。かわいい。給料日前でなければもっといろいろ買ったのだが…。

最終日&学生優待日と言う事もありかなり混雑しており、じっくり観られなかったなあ。でも例年より人出が多かったようで嬉しい。IT時代になって久しく、書籍の売り上げもどんどん落ちていっているそうだが、やっぱり紙の手触りとか重さを感じる事は楽しいもんです。インクの匂いとかも然り。webものにも興味はあるが、紙や印刷に関しても知りたい、やりたい事がまだたくさんある。


入江雅人W1劇場『筑豊ロッキー』@紀伊國屋ホール

ひとり芝居は5年振りだそうです、1本目とひとり紅白歌合戦@クロコダイル以外全部行ってた(しかも学祭とかのも行ってた)事に気付いた時は自分でもビックリしましたが、ホント面白いんだよねこのひとのひとり芝居。

タイトルの由来は、いりぽん(福岡出身)が中学生の頃、新聞配達のアルバイトをして、どんなに頑張っても配り終えるのに1時間を切れなかったのが、ある日映画の『ロッキー』を観て、その翌日にロッキー気分で配達したら58分で仕事を終える事が出来たと言う話。その話を冒頭にゲストに語って聞かせるんだけど、本編にはあんまり関係ない(笑)とはいえ映画と音楽が大好きないりぽんらしい「青春くん」(八嶋智人さん)「ロマンチック硬派」(大倉孝二くん)話の4本立て。

今迄は10分前後のネタをガンガンやっていくスタイルだったのが、今回は4本だったのでひとつひとつの話が長く、間が持たない(と言うかいりぽんのパワーに客が付いていけない(笑))箇所があった気もしたが、それでも全ての役を全部ひとりでやってしまう力技は衰えてないですねー、このパワーはどこからくるんだろう。めがね部隊やラーメン部隊をひとりでやってしまうこの途方もないバカバカしさ(いや褒めてるんです)、舞台映えする声と容姿、動きをこのバカバカしいものに(いやだから…)全力つぎ込んでしまう情熱は他の追随を許しません。バカバカしさの中にも筋が通っているしね。硬派です。

日替わりゲストありで、この日はピアニカ前田さんとNYLON100°Cの峯村リエさん。段取りを軽く決めてたくらいで、後は殆どアドリブだったようで、峯村さんのボケっぷり&入江さんの厳しいツッコミっぷりが笑えた。前田さんは演奏に来たのにコントに参加させられてオロオロしてる様が笑えたよー。他の日は古田新太さんやら大倉くんがゲストだったそうだけどどんな感じだったのかなー。

あと選曲がマニックスとかスマパンとかピストルズで、毎回嬉しかったりします。趣味が合うんだよ…(笑)。

エイドリアン役でちょこっと奥様の柳橋りんさんがご出演。久々に観た、嬉しかった。最後の挨拶で手を繋いでて、微笑ましかったな。ヴァージョンアップした『東京大パニックメガネ』のネタ、前は恋人同士の話だったと思うんだけど、今回は夫婦の話になっていた。ここらへんにも時の流れを感じたなー。いやんお幸せに。
04月20日(土)
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