ID:43818
I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
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■『オトナの銀英伝ナイト Part2〜ヴァーチャル・ヒストリー「銀河英雄伝説」の世界〜ジークフリード・キルヒアイス』
あ:しかし長生きしていたら誰からも愛される、では済まなかったでしょうね。戦略的に非道な決断を下すことも出て来たでしょうし。ラインハルトもラインハルトで、「俺と姉だけに優しくいればいい」とか言って…なにさまかと(笑)
た:ラインハルトさまです(爆笑)
あ:だいたい…あの、ここにいらっしゃるのは全巻読破されてる方ばかりでしょうから言っちゃいますけど、最後の方でラインハルトがアンネローゼに「キルヒアイスをお返しします」って言うじゃないですか。いつ迄借りてたんだと(爆笑)
す:随分長い(笑)
あ:随分長いサービス残業ですよね
た:キルヒアイスもやっと成仏出来たんですね(爆笑)
あ:宗教観が入り乱れてますけども(笑)
す:興味深かったのは、こんな壮大な宇宙の話なのに、個人の話に集約されるところなんです。ラインハルトはキルヒアイスに「宇宙を手にお入れください」と言われたことがモチベーションになってる

す:赤毛とか黄金色の髪とかアイスブルーの瞳とか、ヴィジュアルに訴える表現が多いですね
(そうそう、ヘテロクロミアとか蜂蜜色とかなー!)
た:この作品を書くにあたって、形容詞の勉強を沢山しました(ふわふわ)
す:私も結構もう長く生きてますけど、初めて見る単語もあって…何て読むの? アクセントは? って出演者からも質問されたりして。でも、とても文章のリズムがいいんです。舞台で翻訳ものをやるとき、意味だけを重要視して訳したものを口に出して言うと言いづらかったり、リズムが悪かったりする。それで上演台本にする際、リズムがよいものに書き換えたりすることもあるんです。演劇だと動きも入るので、その動きに合った言葉にしたり。でも、銀英伝は原作の文章のリズムがよくて、全く書き換える必要がない。リーディングにとても向いているとも言えます。ご自分で書いたものを口に出して読んだりされます?
た:自分で書いたものは全て、必ず一度は音読します
(おお…と感嘆の声があちこちから)
す:前回音楽にボザノヴァを使ったんですけど、ボザノヴァってタンタタンタンターン♪(ワンノートサンバ的なあれね)って同じフレーズを延々やってたりするんですよ。それが気持ちよくて、聴いてたらあんまり気持ちよくてすーっと意識が遠のいちゃったりするんですけど、それに近い

す:今回「You've Got a Friend」とかいい感じの曲を使いましたが、最後大嶋くんが頼んでもいない(笑)ギャーンってギターを入れて来た。ラインハルトとキルヒアイスの美しい友情、の筈が、美しいだけではない不穏な空気で終わった。こういうところ、大嶋くんのすごいところだと思います

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前日(10月22日)62歳の誕生日を迎えたとのことで、田中先生へのバースデーソングとケーキのプレゼントでお開きとなりました。「昨年誕生日を迎えて悲しかったことがふたつあります。ひとつは長年親しくしていた連城三紀彦さんが亡くなられたこと、もうひとつは(『宇宙戦艦ヤマト』の)沖田艦長が歳下になってしまったこと」だそうです(しんみり微笑)。

10月23日(木)
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