ID:43818
I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
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■『ザ・ショー・マスト・ゴー・オン』
「偶然」に起こることは沢山ある、それぞれのシーンの発想は曲のタイトルのみから、歌詞を全部理解してないと楽しめないなんてことはないんだよ、と強調していたジェローム。質疑応答でとんだ多少トンチンカンな質問(「英詞がわからない日本で上演することについてどう考えてるの?私はわかるけど(ドヤッ)」「今回のF/T11は震災がテーマなんだけどこの作品を上演した意味は?」等)にも、ユーモアを交え乍ら丁寧に応えておりました。ちなみにジェロームはフランス人、この作品上演をオファーされたのは昨年。

いずれこの「誰もがメロディを聴いたことのある曲」が無効になるときが来るでしょう。この作品の有効性はいつ迄続くか。曲を替えればいい、と言うことにはならない。音楽の流通方法が刻々と変化している今、誰もが知っている曲は確実に減りつつある。

件のイヤフォン装着のシーンで唄われる歌については「歌詞に“私は、私が”が入っている曲をそれぞれ選んできてもらった」とのこと。唄われた部分の日本語は理解しているようだった。この公演のためにジェロームが来日したのは11日だそうだけど、それ迄演出助手や日本上演スタッフが細部を詰め、必要な情報を的確に彼に伝えている印象がありました。ハプニングが起こる迄の準備は万端と言ったところか。偶然と言っていても、「生き残りたい」と唄う女の子をあのシーンの最後に残したのは、確実に演出がありますよね。それを「震災から連想される言葉」と受け取るのは観客の選択です。

そして「見つめていたい」のシーンは原題の“Every Breath You Take”ではなく歌詞中の“I'll be watching you”から発想されたシーンのように思えました。それは邦題が“I'll be watching you”に繋がっているのを知った上での日本上演版なのか、他の国でも同じなのか、とか気になることも沢山。それを言ったら「My Heart Will Go On」のシーンは、歌詞からの発想ではないわね(笑)。アイディア一発ものと思われそうですが、実は綿密に設計された作品に思えました。それを「偶然だよ〜」と言うのも快感だろうなー。ジェロームったらーとか言いたくなる。今回も感想を検索してみると、賛否まっぷたつに分かれています。ニヤニヤしてるジェロームの顔が浮かぶようだよ(笑)。いやホント面白かった。上演された国の数だけ、観たひとの数だけこの作品はあるんだなあ。また観たいよー!

あーそれにしても「The Show Must Go On」は珠玉の名曲ですな…フレディの声含め。ベジャールの『The Show Must Go On』ラストシーンも思い出したなー。

と言う訳でフェスティヴァル/トーキョーで観たのは5作品。どれも刺激的で面白いものばかりでした。エキサイティングな舞台をありがとー、次回も楽しみにしています!

11月12日(土)
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