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I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
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■塚本晋也お蔵出し『海獣冒険譚』(1999年)
「(笑)そ、そうですね!それもありますね(笑)」
●スタッフ、キャスティングについて。音楽の石川忠さんとは『鉄男』からもう10年になりますが。
「最初はこんな長いつきあいになるとは思ってなかったですね。『鉄男』の時に、鉄を使って音楽を作る人を探してて紹介して貰ったんですけど。『鉄男II』では前回とは違った雰囲気の、静寂の映画にしたかったんで、どうなるかなと思いつつまた頼んでみたら、そういうのもこなしてくれたんで、鉄だけの人じゃないんだなって(笑)『双生児』でも、寓話性のある、無国籍な映画に合った音楽をって依頼して。そういうのにいつも応えてくれます」
●作ってほしい音楽って、どういう風に伝えます?
「結構抽象的になっちゃいますよね、音楽の話は…。口で伝える事もあるし、テープとか持っていって…これはちょっと失礼なんですけど…『こんな感じ』って言う事もある。『双生児』では、北村道子さんの衣裳がチベット民族みたいなイメージだったのでそこからインスパイアされて、チベット音楽を結構ふたりで聴きました」
●そういう抽象的な打ち合わせは難しくないですか?
「うーん、楽ではない…けど難しくもなかった。あんまり不安はない」
●出演者についてです。常連の役者さんが多いですね。
「好きな人を選ぶので…好きな人ってそうそう変わるもんじゃないですから」
●キャスティングの基準は?
「雰囲気を備えていれば、役者じゃなくても構わない。典型的なものを避けたい。僕の映画は現場が長い…時間をかけて撮るんで、メインキャストの人達とはドップリねっちりやりたいんです。それに応えられる、長時間の拘束がきく人をオーディションで選んだり。素人と言うか、そういう染まってない人の方がいい雰囲気を持っていたりするし…ずーっと子役からやってきて、感じよくて『おはよーございまーす!』とか言っちゃう様なのはねえ(笑)イヤなんですよ。逆に脇を固める人は、最初から実力のあるベテランの役者さんを揃えてって感じですね」
●石橋蓮司さんや六平直政さん等個性的な役者さんから、元ボクサーの輪島功一さんやブランキージェットシティーの中村達也さんと言った、他ジャンルからの出演も…。
「石橋さんとかは、もうアングラの王者への憧れから(笑)『双生児』のお手伝いさん役の、もたいまさこさんもそう。(劇団)3○○にいた頃からのファンで。あの役はもたいさんか、早稲田小劇場にいた白石加代子さんかって感じでした。唐十郎さんにもいつか出て貰いたいと思ってて、オファーを続けてるんですけど」
●『BULLET BALLET』では、竹中直人さん自ら出たいと言うオファーが来たそうですが。
「ええ、そうだったんですけど…あのー『BULLET BALLET』はドキュメンタリー風の犯罪映画にしたかったんですね。で、ドキュメンタリー風だと…そこに竹中さんがいると…(笑)『あっ、竹中さんがいるぅ』ってなっちゃうんで(爆笑)竹中さん程になるとねえ(笑)鈴木京香さんはギリギリの線で。役になりきってくれました」
●そういうキャスティングって、脚本を書いている時点で浮かぶものなんですか?
「浮かぶ時もあるし…浮かばない時もあります。『BULLET BALLET』でヤクザの役をやった井筒(和幸)さんはもう、この人以外考えられないって感じで。もう、ホンモノかと(爆笑)」
●役者塚本晋也ってのはどうですか?
「そりゃもう!いい役者です!(笑)監督の要求によく応えてくれますね〜(爆笑)でもそろそろ疲れてきましたね(笑)あのーやりすぎちゃうんですよ。田口トモロヲさんもそうなんですけど、なんか間に耐えられないっていうか(笑)余計に『あぁ…はぁ…うっ…』ってうめき声とか入れちゃうんですよ(爆笑)撮ってる時もそうだし、アフレコでも。田口さん凄いんですよねアフレコ。これいろんな所で言ってるんですけど、凄い過剰なアフレコをするんですよ(笑)『はあ…ぁあ…』(と延々真似をする。これが凄い似てる!)とか凄くやるんですよ(大笑)僕もそうで。編集の時『うわー、やりすぎ!』って(笑)『うわー、オーバーだなあ、恥ずかしいなあ!』って思って沢山切っちゃった。それでもまだ凄く入ってる(笑)」
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05月03日(月)
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