ID:43818
I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
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■『焼肉ドラゴン』
焼肉ドラゴン店主ハ・ソングァン、伴侶のナム・ミジョン。寡黙な夫の物語る表情、そして背中。明るく強く、そして情の厚い妻。それぞれの連れ子である馬渕英里何、中村ゆり、チョン・ヘソン。美しく、深い悲しみを秘めてなお前へと歩む三姉妹。次女から長女の夫となるややこしい(苦笑)高橋努、三女の夫となる日本人大沢健は丸出駄目男属性だが、それを凌駕する一途さを持っている。二役を演じたあめくみちこ、怪演。次女の次の夫ユウ・ヨンウク、長女の婚約者キム・ウヌは当て馬感あれど、それぞれの孤独がにじみ出て笑い泣きを誘う。惹かれたのは櫻井章喜が演じた店の常連客。集落の他のひとたち同様かなり過酷な環境の筈だが、それを嘆き乍らも機嫌よく存在する。個人的には理想の人物。

残念なのは、今回のキャストでの韓国公演がないこと。再演から五年、あれから日韓両国の緊張感は増した。近くて遠い国の距離。血ではなく縁で繋がる家族は、やがて別の道を選んでいく。集落はバラバラになる。役者たちが登場人物にしか見えなくなる。舞台を見つめ、どうか無事で、と祈るように拍手を贈る。

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・開場は開演30分前、しかし劇場内に入れるのは20分前。しばしロビーをうろうろ(パンフ、関連書籍の他に韓国のりやお菓子も売ってたよ)、入場してみればガチで焼肉焼いてました。いいにおいに腹が減る
・しかし食べたくなったのはボンカレーなのであった(笑)
・幕間のロビーでは朴さんと山田さんによる「立ち退き反対運動」ミニライヴ。募金箱もあったよ。実際にお金を入れていくひとも

・それにしても観る度思うが、鄭さんて男がなさけなくなったり不様になったときに見せる色気の演出がうまいわね……
・あのシーンで高橋さんを水も滴る(具体的に)いい男にするかという
・そこに栗原直樹の擬闘が加わるとまー絵になるのなんの。酷くてつらいシーンなのにね。そもそも「このアクションシーンのディレクション、誰?」と最初に思ったのが『パーマ屋スミレ』だったなあ
・いやーしかし高橋さん、難しい役どころをモノにしてましたわ。次女の立場からするととんでもない男だし、頭でっかちだしプライド高いしで相当なんだけど、陰陽織り交ぜて見せよった。強い……
・しかしなんか痩せてた。華奢になってたというか……憔悴?
・そしてあの頭皮はヅラなんですとtwitterでしきりに主張してるのにウケた。ホッともしたが、あそこ迄何度も強調すると逆効果なのでは……(笑)

・「人生って悲劇と喜劇が同時に進む」在日のリアルを描いた舞台『焼肉ドラゴン』 | ウーマンエキサイトニュース
・『焼肉ドラゴン』稽古場レポート 感激観劇レポ|おけぴネット

03月13日(日)
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