ID:43818
I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
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■『高橋徹也と鹿島達也』
鹿島さんは、MCでこんがらがってる高橋さんをニコニコ見ているようなほんわかしたひとですが、ひとたび演奏が始まるとどんな些細な音にも即反応し、演奏を柔軟に変えてくる。今この曲には何が必要かを瞬時に察知する嗅覚の鋭さも感じました。途中観客を煽るふうでもなく手拍子を始める様子がとても自然で、信頼する相手―高橋さんと言うプレイヤーでもあり、音楽そのものでもあり―に身を任せているかのよう。この自意識の稀薄さも魅力。

過去作品を現在の制作方法と照らし合わせているような様子も見せつつ、創作欲求は尽きない様子。熱のこもった演奏はダブルアンコールを呼び起こす。出てきた鹿島さんがぼそっと「本当のアンコールだね」。一気に和むフロア。「予定している曲がない…」と言いつつ演奏されたのは「夜明けのフリーウェイ」。余韻の残る、場を去り難くなるライヴでした。

いいライヴのあとは頭が冴えて目も冴える。帰宅しソチオリンピックの開会式を観て、明け方降り出した雪を眺める。愛して止まない、冷たい空気と白い風景。

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セットリスト:
01. ブラックバード
02. ハリケーン・ビューティ
03. ドライブ
04. チャイナ・カフェ
05. 真夜中のメリーゴーランド
06. サマーピープル
07. 夜の亡霊 夜の国境
08. ヒッチハイカー
09. 雪原のコヨーテ
10. 真夜中のドライブイン
11. 太平洋
12. 星空ギター
13. 大統領夫人と棺
14. 真っ赤な車
15. バタフライナイト

アンコール:
16. 帰り道の途中
17. ユニバース
18. 夜明けのフリーウェイ

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それにしてもサラヴァ東京のラインナップはいいですな。ライヴも芝居もトークイヴェントも出来るスペースはジァン・ジァン的でもあり、自分の好みでもあり(笑)。しかし田中さんは孝順じゃなくて教順なの、間違えないであげて(泣)。てか小林建樹さんここでライヴやってくれないかなあ、とっても似合うと思うの。

02月07日(金)
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