ID:43818
I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
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■yanokami indoor festival
ずっと笑っていたけれど、「Don't Speculate」でイルリメくんが“君はこんな歌を口ずさんだ”と唱った場面(これは素晴らしく凄まじかった!音源出ないかなと思う程に…また聴きたい、聴きたい。あの言葉を全部知りたい)、「にじぞう」の演奏が始まったときには思わず涙が零れた。にじぞうのハンカチを持ってきていたのだ。まさかyanokamiで、矢野さんの演奏が加わった「にじぞう」が聴けるとは…ふいをつかれた。そして「Bamboo Music」。途中急にぼろぼろと涙を零すおおかみが頭に浮かんだ。ハラカミくんの死後一週間でこの音源がリリースされたときの、ジャケットのイラストだ。その絵が浮かんだと同時に、また涙が溢れた。
さまざまなアレンジが施され、原曲に新しい音や声が加えられることを矢野さんは「ひとんちのおにぎりみたいに感じるかも知れませんが」と独特乍らも絶妙な表現で説明していたが、「重要有形文化財は、老朽化が激しくなると本来の建物のなかを直したりしつつ後ろにビルを建てたりする。そんなふうにyanokamiビルディングを建てている心境」「去って行くひとはいるし、時間とともに忘れ去られて行くのは仕方がない。でも、レイ・ハラカミが作ったものの輝きは失われない。彼の音は唯一無二。だから私たちはどうにかしてこれを残し、伝えていきたい。固く握ったこの手を離さない」とも言っていた。いつも毅然としている矢野さん。ハラカミくんがいなくなったあともそうだった。楽曲そのものの素晴らしさを伝えるため、迷いや惑いは決して見せない。でも、この夜の矢野さんは、これ迄より少しエモーショナルだった。演奏は勿論ブレることはない。歌もそうだ。だけど、MCにそれは顔を出した。
そしてユザーン。今回のフェス開催にあたり、NYと東京、関東と関西を繋ぎ、制作やブッキング等あらゆる尽力をしていたのは彼だ。彼の存在なしで今のyanokamiは有り得ない。そうそう、ユザーンとまりんは「本人欠席なのにソールドアウトですよ。どういうことですか!」なんて言っていた。
そう、死など存在しない。あるのは世界の変化だけなのだ。レイ・ハラカミの音楽は、彼を愛するひとびとの力によって、あらゆる世界で鳴り響いている。
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セットリスト
01. 恋は桃色
02. You Showed Me
03. 終りの季節(w/U-zhaan)
04. Full Bloom(w/U-zhaan、森下真樹)
05. 流星より愛をこめて(w/ILLREME)
06. Don't Speculate(w/ILLREME)
07. YES-YES-YES
08. にじぞう
09. 東京コシツ(森下真樹)
10. Ruby Tuesday(w/U-zhaan、森下真樹)
11. Bamboo Music(w/砂原良徳)
12. おおきいあい(w/砂原良徳)
13. 川越ランデヴー(w/U-zhaan)
14. Night Train Home(w/U-zhaan)
15. ばらの花(w/U-zhaan)
encore
16. David
17. 気球にのって(全員)
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08月30日(金)
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