ID:43818
I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
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■『会田誠展:天才でごめんなさい』
以前の展示では製作中だった『滝の絵』もやっと完成形で観られて満足。場所柄や時節柄もあるかも知れませんが外国人の鑑賞者が多く、「戦争画RETURNS」シリーズ辺りはイヤホンガイドに聴き入りつつ真剣に見入るひと、議論し乍ら観ているひとが結構いました。反面、靴を脱いでくつろぎ乍ら鑑賞出来る『日本に潜伏中のビン・ラディンと名乗る男からのビデオ』はすごいウケてた。「ハッハッハー」とか笑って座布団に胡座かいてる金髪碧眼のひととかいた。根っこの思想とパロディとのボーダーをどこにひくか、それも鑑賞者に還ってきます。

美術史に詳しいひとだと、画角や技法の引用を理解し、そこから沸き立つような衝撃もあるのだと思います。豊富な知識と強欲な探究心、それを描き出す腕の鍛錬。これらひっくるめて、美術の天才。

01月01日(火)
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