ID:43818
I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
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■『一丁目ぞめき』
オリジナルメンバー+滝沢さん(彼女は最初に入った女優さんなので、劇団としてはほぼオリジナルメンバーと言ってもいいかな)+黒田さんの少数精鋭で。安心して観られるコンビネーションと、だからこその緊張感。うんこを我慢するあまり言動がおかしくなっていき、そのままの勢いで泣き出した野中さんや、謝りたくないあまりトンデモな理屈を持ち出す児玉さん。深刻さをすっとぼけた感じにすりかえて受け流そうとするときの振る舞いは笑いを呼ぶと同時に胸に刺さる。日比さんは物語の重い部分を背負い、終始カリカリしている役柄が多い分、作品に対する献身が感じられる役者さん。同様に滝沢さんも女性の不快な面を出す役が多いのですが、そこにちょっとだけ顔を出す逡巡や弱さがやはり心に残ります。年少になる黒田さんは外から来た者、第三者の役柄を担うことが多いが、今回も松田聖子の歌(ここの歌詞がグダグダになっていく流れ見事だったなー)を知らない世代と言った断絶や、仕事を通して故人を知り、それで得た情報の扱いに個人を見出すと言ったその特性を活かしています。

そして赤堀さん。飛び道具的な役柄(ブラしてうろつくおっちゃんとかな…でもそれ自分で自分にあてて書いてるんだよな……)が続いた時期もありましたが、ここ数作はガッツリ出ずっぱりで、事件のきっかけにもなる大事な役を自ら演じています。外部出演も増えているし、何かしら思うところがあるのだろうな。6月の長塚くんの舞台(『南部高速道路』)にも出演が決まっている。どうなるのか楽しみです。

ズッシリドッシリガッツリ。決して無傷では帰れない、濃密な二時間でした。

03月23日(金)
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