ID:43818
I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
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■『エオンナガタ』
そして女優・ギエムの魅力が満載でした。男装を禁じられ、クリノリン(この名称だって今知った…)で拘束された(ように見えた)エオンの悲しみを、静かにしかし饒舌な所作で表現。ひとつだけもらった勲章をだいじそうに胸につける仕草、小さな部屋に押し込められ膝を抱えるその姿は、ちいさなこども(少年でもあり少女でもある)のようなはかなさでした。声もいい。ギエム演じるエオンとルパージュ演じるボーマルシェのシーンでは、前半は台詞を交えたコメディ、後半は前半での動作を踏襲しつつボーマルシェを誘惑するエオン、と言う妖艶な図式で見せる。鏡を介したマリファントとの対峙も官能的でした。

ギエムはこの作品を「ダンスのあるスペクタクル」と称していました。トップクラスのパフォーマーとスタッフが作り上げた非常に美意識の高いステージ。在り方は対照的ですが、『ザ・ショー・マスト・ゴー・オン』に続き、短期間で「ダンスと音楽、それらと密接に関わった演劇」を観ることが出来たのは幸運でした。

11月17日(木)
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