ID:43818
I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
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■『トータル・リビング 1986-2011』
宮沢さんといとうせいこうさん、今作品のドラマトゥルク桜井圭介さんのアフタートークも面白かった。開演が遅い+上演時間が長かったため尻切れトンボな感はありましたが、非常に興味深い話が聞けました。不穏さは物語の萌芽を生み、その物語の兆しは萌えになる。そこに「不穏の快」がある。兆したまま萌芽に留まることが大事であって、耐えきれず語りだしてしまうとバランスが崩れ、今の日本の「がんばろう日本」みたいな気分になる、と言ういとうさんの指摘に納得。平常心であることを制限しない、と言うことだ。
そこに身体があると言う事実があり、ときには不都合となるその身体を消すことが出来ないのが演劇、バーチャルが自在な文学。例えば分裂した「わたし」と言うキャラクターを扱うとき、文学では全てのわたしを「わたし」で書くしかないが、演劇では5人の役者が皆「わたし」と語ればよい。僕(宮沢さん)は作家だから記述する(いとうさんも同意)。その違いを考えて、演劇にしか出来ないものをつくる。と言う話にも感銘を受けました。
発売中の悲劇喜劇に今作の戯曲は掲載されている。この作品が戯曲としてどう記述されているか、読んでみようと思います。
ちなみに今回の舞台は八百屋。そこに椅子とテーブルを置いてのトークだったので、お三方とも「座ってるのがキツい」と言ってました。お誕生日席のいとうさんは「テーブルによりかかってちょっと楽してる」(笑)。おつかれさまでした。
10月15日(土)
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