ID:43818
I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
[648704hit]

■『SUMMER SONIC 2011』2日目(その2)
毎度のごとくMCは支離滅裂で、漫談なのか格言なのか判別不能なことばかり言っていたが(こちらのヒアリングの限界もある)、フリーの言葉はひとことひとことが身にしみた。あの高い声で、日本のいいところを並べてくれた。日本のことを、日本のひとたちを愛していると言ったようなことも。日本の文化にも詳しいひとだけど、それを踏まえたうえで配慮に満ちた言葉を慎重に選んで話しているように感じた。繊細なひと、だいすきなひと。

アンソニーはイヤモニさえしっかりしていれば音は外さないんだぜ!はっはっは!と言いたくなるような安定っぷり。もう音痴だなんて言わせねえぞー!てかこのひと多分影の努力家だと思うの…あと自分のバンドでの役割にしっかり線引きしてる。そこがよくもわるくも大人で、反転して魅力にもなっている。本当に難しいひとだと思う。その謎を含めて好きなヴォーカリスト、ラッパー、作詞家。あとやっぱキラキラしてるよね、あの得体の知れないオーラは彼にしか出せない。このひとのファッションセンスは信用していないがステージ立った姿を見ればもう全てオッケーなのよ。ええ私が春迄やってた隠れモヒカンはアンソニーをお手本にしてましたよ。だいすきだー!

あとあのヒゲ、フランク・ザッパに見えるよね(笑)。

チャドがいてくれるのは安心の材料。軋轢も多かったであろう時期を経ても不動のドラマーは、バンドの状態を俯瞰で見られるひとだと思う。実際背もとびぬけて高いしね(笑)。なんつうかさあチャドは神様からバンドへのギフトだよね!だいじにしなきゃダメ!今回サポートで入っていたパーカッション(ATOMS FOR PEACEのメンバー。フリー人脈ですね)、マウロ・レフォスコとのコンビネーションも今後楽しみなところです。アンコールでのソロ〜セッションは楽しかった。

新メンバーのジョシュは日本初お披露目でもありました。なんでもこのメンバーでTVショウ出たのも今回のMステが初めてだったそうで、日本いいとことりましたね。まだジョンの音がしみついているので、「Give It Away」イントロの、空間を切り裂くようなギターが違う音だ!とうろたえたりもしましたが、それはこちらの都合。音への貢献度は明確には掴めませんでしたがフリーとの意思疎通は問題ないように見えた。新譜リリースに向けての一連の記事からするとメンバー間の雰囲気もよさそうだし、なんと言うか、バンド自体が若返ったような印象も受けました。単に若者が入ったってこともありますが(笑)そういうのってだいじ。新譜のツアーで単独来日があると信じているので、そのとき彼のギターを彼の音としてガッツリ聴きたいです。楽しみにしてる。

円熟とヤンチャ、思慮深さと浅薄さが常に同居しているRHCPの魅力溢れるステージは、もう四半世紀近く聴き続け、一緒に歳をとるんだーと常日頃から言っている大好きなバンドのそれだった。後悔はしない、反省はする。自分で経験したことが全て、手を出したことで死んだらそこ迄だ。このバンドには、常にそんな緊迫感がある。そして乾きに乾いた、カリフォルニアの風が吹いている。悲しんでも悲しんでも、いつか涙は涸れる。

メンバーは入れ替わっている。ギターがいつかない。ヒレルは死んでしまった。バンドの状態が厳しいとき、大きな力になってくれたデイヴは元気によろしくやっている。死にかけて、その後ギリギリの線から戻ってきたジョンは、今別の道を歩んでいる。“I'm With You”はジョンがバンドに残した言葉、そして今ギターを弾いているジョシュが書き留めた言葉。新しいアルバムは今月末にリリースされる。もうすぐバンドの新しい音が聴ける。嬉しい、これからも聴き続ける。

08月16日(火)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る