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I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
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■『SUMMER SONIC 2011』2日目(その1)
「終りの季節」後、エレピに向かってハラカミくんのトラックとともに「David」。終わってMC、「こんにちは、yanokamiです!今やった『David』と言う曲は、今回都合が悪くて来られなかったyanokamiのメンバー、レイ・ハラカミが是非サマーソニックでやりたい、と言っていた曲だったのでやりました」。
「次はユーミンの曲です」と「曇り空」。そして「デヴィッド・シルヴィアンと坂本龍一の曲です。このカヴァー、坂本龍一に聴かせたら『いいねえ!』と言ってくれました」と「Bamboo Music」。どちらもあの音がバックトラックで鳴らされた。コーラスも入っている。あの声だ。
その後「『Bamboo Music』はiTSで発売もされてるんですのよ。買ってくださいねっ」「レイ・ハラカミとの共同作業で作った曲のストックはまだまだあります。出来上がっている曲も、出来上がっていない曲もあります。出来ている分は必ず発表していきます。発表されたとき『レイ・ハラカミ…?誰だったっけ……?』なんて言わないのよ!忘れちゃわないでね!」笑顔で、おどけた調子で話す。
2010年版team yanokamiのマフラータオルを掲げて「これ、3色全部持ってるひといる?いないのー?」しばらくして手を挙げたひとを見付けたようで「あら嬉しい。グッズ、もうこれで最後になっちゃうのかな、さびしいねっ」とポツリ。この辺りの物販告知トークはふたりの噛み合わない(笑)ボケツッコミなやりとりが面白かったところ。だけど今はその相手がいない。「今回(告知もMCも)ひとりで全部やらなきゃいけなくて大変なのよ」と言っていた。あとどこだったかな、「普段は、ここに、重箱なんだか何なんだかわからないものを前にして、レジ打ってるんだか何やってるんだかわからないことをしてるひとがいたんだけど…」とも言ってたな。ハラカミくんは自分のライヴでの演奏を「孤独なレジ打ち」と表現していた。
矢野さんのおしゃべりは終始明るくカラッとしている。矢野さんは強い。しかしその本当の強さと凄まじさは演奏と歌のなかでしか表現しない。追悼の思いも、彼の作った音楽を完璧なコンディションで観客に届けると言った意志も、音以外の説明等で付加しない。全ては音楽に込める。それはその後現れたU-zhaanもそうだった。
U-zhaanが出てきた。紹介しつつ矢野さんが「ユザーンさんはどこにアクセントをつけて発音すればいいの?」と訊くと「そのままです」。「……(むむ)平坦でいいのね?」「はい、日本語の感じで」。ははは、この噛み合わなさ。ハラカミくんとのやりとりを思い出すね(笑)。そのうち「チューニングするんでしばらく喋っといてもらえますか」。このそっけなさ、久保ミツロウさんがツイートされてましたが正に「音楽以外では心通わない感じ」。音楽で心が通えば充分なのだ。と言う訳で矢野さん、場繋ぎでタブラの説明を始める。「このタブラと言う楽器はとても繊細な楽器で、昨日リハのとき触らせてもらったんですけど、あの真ん中の黒い部分を…」「はい、出来ました。もういいです」。観客爆笑。「(ムッ)あらそうお?」と言った矢野さんのふくれっつらがかわいかったな。この間ずっとU-zhaanは真顔でした。演奏への意気込みか、緊張すると無愛想になるのか、いや両方でしょうね(微笑)。
一触即発(笑)なプロレス的様相を呈しつつ、矢野さん一旦退場。U-zhaanが「それではハラカミさんの曲をやります、『cape』」と言い、間髪入れずトラックが鳴った途端に場が一変した。U-zhaanの表情も、まとう空気もガラリと変わった。野外で、雑多な音もバックステージや他のエリアから聴こえている筈なのに、あのときあの場ではハラカミくんのトラックとU-zhaanのタブラの音しか鳴っていないようにすら感じた。と言うか、ハラカミくんがいるなあと思った。思ってもいいよね。あのときU-zhaanはハラカミくんとセッションしていた。きっとふたりしかいない世界だった。U-zhaan、とても格好よかったです。
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08月14日(日)
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