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I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
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■『乾いた花』『30th Anniversary<おメトロ祭り>オーラス2010』
・池部さんはいろいろとプレッシャーもあったのか、撮影中どんどん痩せていった。「映画は疲れるねえ、俺痩せちゃったよ。ベルトがこんなにあまってる」と言う池部さんの前に跪いて、衣裳部から持ってきた裁ちバサミであまった部分を切ってやった。あれはホモセクシュアルのような気持ちだったな(笑)でもそれくらい信頼関係と言うか絆があった
・池部さんは「いるだけでいい」俳優。脚は長いし立ち姿もいい、絵になった。この才能は努力して得られるものじゃない。台詞は練習すればいいけど、あの存在感はね。彼は最初東宝のシナリオ部にいたんですよ。でもあの姿、ほっとける訳がない。俳優になれと引き抜かれた。彼が来ると、撮影所の女性が皆見学に来ちゃうんだよ
・音楽は武満徹と高橋悠治。花札の表面にはロウを塗ってあるので、切るとカチカチ音が鳴る。そこから映画が始まる……武満はクセナキスの作曲法をやってた高橋と組んだ。高橋は数学で作曲するんです。ドレミで表現出来ない音楽をやりたかった。読売交響楽団で、芥川也寸志の指揮で録音した。芥川は東京芸大(当時は東京音楽学校)出でガチガチのクラシック畑の人間だったが、やりたいと言ってきた。譜面に起こせない曲をどう指揮して録音したか?ストップウォッチを持って時間を計り乍ら、腕を時計の針に見立てて0秒、15秒、30秒、45秒…とカウントしていったんだ(笑)
・この話はこの夏にボストン大学の映画芸術のクラスで話してきたばかり。あの花札、任天堂が作ったんだって話した(笑・冗談かと思ったけど、任天堂は実際に花札も作ってるそうなので本当の話かな?)こんなに年数が経っても、彼らの音楽は外国でも興味を持たれ研究されている
・池部さんと原さんのディープキスのシーンね、実相寺監督に「篠田…てめえこのやろう」って言われたよ(笑)と言う訳で原さんがいらしてます
原知佐子さん(実相寺昭雄監督夫人)が飛び入り、会場がどよめく。
篠田●実相寺監督はTBSのもうエラいさんなのに、松竹ヌーヴェルバーグにすごく興味を示してましたね。それで僕らとも交流があった。しかしあのシーンのことは(笑)言われたなあ
原●まあ、暗くて殆ど映ってませんけどねっ。まーそれにしても今観ると自分でも気持ち悪いくらい声が高いわね(笑)でも、池部さんはねえ、本当に素敵な方で
篠田●あらっ。(実相寺監督に)言いつけちゃうぞ
原●もういないから…
篠田●いや、俺ももうすぐ行くからあっちで
原●あら、それでは宜しくお願いします(笑)
篠田●あの頃一緒に映画を作ってた連中は皆死んじゃったなあ。私も来年80ですからね(どよめき)
人生の先輩方の粋な会話ににっこり。こういうふうにカラッと自分の行く末を話せるようになりたいものです。いやでも篠田さんも原さんもまだまだお元気でいてくださいね。ふたりとも実年齢聞くとビックリするくらいシャキッとされていて格好よかったです。
その他、東宝と松竹のスタジオの違いとか、五社協定、文芸プロダクションにんじんくらぶ等当時の話が沢山聴けました。面白かった!
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『30th Anniversary<おメトロ祭り>オーラス2010』@O-EAST
『PAST FUTURE ANIMATORS STANDS ON GAIA』CAPTAIN YEARS ANTHOLOGY BOX発売記念、30周年記念のしめくくり。いやはや4時間やりました。それでもずっと通して瑞々しいヨタロウさんの声、素晴らしい!七色の声とよく言われますがその表情の変化も衰え知らずです、ホントすごいわ…今回の一連のリイシュー作業やら何やら大変だったでしょうに、ライヴの進行もざんざか務めて文字通り八面六臂の活躍。メリィさんが「今年の活動はひとえにヨタロウ氏のがんばりです」と仰ってましたよ。そういうメリィさんも『STANDS』ジャケ写の衣裳とか着てんだよ!何それおなおしなし?すげー!「でもきっと脱ぐのが大変」だって(大笑)
OAにはお祝いに駆けつけてくれたいろいろな方たち。GUNちゃんと西村さんによる面影兄弟「おみそしるあっためてのみなね」も聴けました(笑)一色さん率いるジャック達のMCのユルさと演奏のギャップに驚いたりしつつ、青山さんがグランドファーザーズで出たのにキャーとなり、さあいよいよ本編です。
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12月27日(月)
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