ID:43818
I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
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■『あいちトリエンナーレ2010』
個人的にキたのが旧玉屋ビル。家に何故かある大量生産品…木彫りのヒグマとか、般若のお面とか、いろんな容器のパッケージ。それらをやすりで擦って擦ってなんだかぼんやりした存在にする青田真也作品ちょーかわいー!ちょーおもしろいー!ビルのかつて居住スペースとして使われていた一室に展示されていたことも、くらしと密接に関わっているのにあまり役に立たないものって言う曖昧さが浮き彫りになって面白かった。そして会場が爆笑の渦に包まれていた山本高之作品。こどもに歌を唄わせたり、こどもに作品を作ってもらって解説させたりする映像上映。意図した部分とどうやっても意図出来ない部分。こどもってホント面白い…て言うかこの思考の柔らかさ、もはやカオス。その不可解さを見事に引き出していました。いやーあまりにも面白いんでかなり長居してしまった…山本さんの他の作品はどこで観られるんですかー!すごい気になる。
そして面白いことに、長者町繊維卸会館のシャッターに書かれている絵は高田純次が描いたものだとのこと。随分前に描かれたものだそうです。図らずも入場を待つ行列ギャラリーの目を楽しませる展示になっていました(笑)。これ私の後ろに並んでいたフレンドリーなご夫婦がボランティアのひとに話し掛けた際に出た雑談から知りました。知らないままのひとも結構いたのでは。このご夫婦は地元の方で、会期中週末毎に足を運び、ほぼ全部の会場をまわったそう。おまつりみたいで楽しかったそうです。よかったねえ

そうそう、街中に沢山いたボランティアの方々、関わったひとは皆いいひとだったー。夏は暑かっただろうなあ、おつかれさまでした!

■納屋橋会場
映像作品メインの会場。時間の都合上フルで観られたものは少なかったですが、興味を惹かれるものが沢山。演劇的なドラマを提示した小泉明郎作品はギャラリー多かったなー。これは結末がどうなるのか気になって最後迄見入っちゃいました。
ハラビで見はぐっていた楊福東(ヤン・フードン)の作品も観られた!この展示会場はボーリング場等が入っていた複合施設だったビル。ヤンさんの作品上映場所が正にそのボーリング場だったところで、その広いスペースを真っ暗にして、35mmフィルム作品を一挙に6〜7本上映していました。映像と、映写機から発するもの以外一切光がなく、近くのひとの顔もよく見えない。この環境で観られたのは楽しかったー。孫原(スン・ユァン)+彭禹(ポン・ユゥ)の、一定間隔でバルコニーからゴミが投げ落とされるインスタレーションも面白かった。アトラクションみたいになっててゴミが飛び出して来る毎に歓声があがっていた(笑)。興味津々、かぶりつきで見てるこどもも。こういうとこからアートに興味を持てるっていいねえ

■栄エリア/愛知芸術文化センター
オアシス21の草間彌生の作品は、2日前の台風が原因で最終日を待たず撤去されていました。残念。
芸術文化センターの8Fからが愛知県美術館。ギャラリーGに直行。今回あいちトリエンナーレに行こうと決めたのは、山川冬樹さんの新作が初演されるからでした。前売りは完売、当日券もなし。まずはここから。

・山川冬樹『Pneumonia』@愛知県美術館 ギャラリーG
開演数日前に献息の募集があった。吊るされた13個の風船には吹き込まれた息の持ち主のポラロイド写真が貼られている。
まずはサウンド。水中土木作業用の潜水ヘルメットを被った山川さんが登場し、呼吸し、鼓動を聴かせる。呼吸は照明とシンクロさせてある。『黒髪譚歌』と通じるランウェイ式パフォーマンスエリアを往復する。視界が狭いようで、時々アシスタントに進行方向を矯正してもらう。
そして演劇、ドキュメンタリー要素。ヘルメットを外し、ギターを弾き、山平和彦の「放送禁止歌」を唄う。放送禁止、先刻承知、奇妙奇天烈、摩訶不思議……。人工呼吸器が現れる。私の名前はピューリタンベネット7200A、名古屋市内の病院で使われていました。私を外すと犯罪になります。そしてふたりの会話。ピューリタンベネット7200Aは歌を唄い、吊るされたギターに体当たりをして演奏もします(微笑)。なんだか人格を宿しているように見えてくる。

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10月31日(日)
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