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I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
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■『名作の舞台裏「ハゲタカ」』『能楽現在形 劇場版@世田谷』
大友●(しつこい、何度もやらせることについて)常に緊張感を持たせたい。ドキュメンタリータッチで撮りたかったので、カメラ4〜5台をいっぺんにまわし、メインカメラをどんどん移動させた。「今、こっちから撮られている」と判らないよう、役者さんの自意識を刺激しないように
宇崎●そして編集で繋げるんですね。オンエアを観て「えっこうなるのか」と。「こんなところを撮られていたのか」と思った
大友●自分は役者さんが力を出せるお手伝いをしているだけです。撮影に入る前、柴田さんに「敢えて演じますか?それともリアルに行きますか?」と訊かれ、後者でお願いします。と
訓覇●役者の集中力が切れないよう、少なく撮るドラマも多いけど大友さんはそうしない。緊張感のあるシーン、泣いたり倒れたり…と言うのをを何度でもやる
宇崎●永島(暎子。西野の妻役)さんなんて何度僕に突き倒されたか……(申し訳なさそうに)
訓覇●プロデューサーとしてはヒヤヒヤしていたけど、「何回やるんだよ!」と言う文句は誰からも出ない現場だった
大友●頭の中に思い描いたものをほんのちょっとでも越えたいんです。カメラが演技に連動出来なくて台なしになることもある。役者の演技を制限したくないので、カメラと役者の一致点を見つけるのに時間がかかる。撮影前にきちんと説明して、納得して頂いてます
大森●鷲津がリハビリ中、ちゃんと歩けないことに苛立って地下道で暴れるシーンを撮ったんですけど…あれ、急に撮りましたよね。台本にもなかった。でも本編では使われなかった。DVDの特典映像にも入らなかった。格好よかったのに……(笑)いや、別にいいんですよ?あのシーンをやったおかげで鷲津の心情が繋がったと言うか、その後を表現するのに役に立ってよかったんですけど…あれ、最初から使わないつもりでした?フィルム回してなかった?いいシーンだったんだけどなあ……
大友●不思議ですねえ…なんで入らなかったんでしょうねえ……(ニヤニヤ)
大友●専門用語が多いでしょう、ホワイトナイト、ゴールデンパラシュート……格好いいなと思って。必殺技みたいじゃないですか、スペシウム光線!みたいな(笑)
大森●難しいし、長いし、多いし…。大友さんに「(台詞)減らしてください」と半分冗談で頼んだけど駄目でした(笑)でも憶えるのに苦労すると言うことはなかったです
大友●『必殺仕事人』や『女王の教室』のように、悪いと言われるひとが返り血を浴び、自らの身体を引き裂かれ乍らも相手をバサバサ斬っていくようなものを撮りたかったんです。単純な善玉悪玉で分けられない、複雑なダーティヒーローを描きたかった
宇崎●鷲津は冷たい冷たいと言われますが、回を追うごとに変わっていきますよね
大友●あれは役者さんたちの力ですね。あの文太さんさえ変わっていきましたから
大森●鷲津はひとを陥れていることを自分で理解している。その上で全て受け入れようとしていたんだと思います。そしてそれがパンクする……。彼は彼なりに、あの世界で真剣に生きているんだと思って演じていました。最初の段階からキャスティングしてくれたことに感謝してます
訓覇●ドラマの幕切れには批判もありました。「作りものを描かないで」と。前半3話の方が人気があるようです。でもラストに救いを描きたかった
宇崎●今回出演で本当によかった。音楽のひとすごく大変だっただろうなって。通常の作曲依頼とはかなり違うと思う。1〜3話と、4〜6話では(音楽の)当て方の傾向も違いますよね?
大友●専門用語も多いし、難しそうなシーンが続くドラマなので、「見せていく」ための音楽は重要でした。観ているひとに次はこういうことが起こりそうだぞ、と喚起させるような音楽。“ハゲタカ”ですから、それにまつわるキーワード…「托卵」とか「飛翔」とか、それでイメージを伝えて何曲も作ってもらった。音を当て乍ら編集していきたいので
訓覇●ハゲタカのサントラ、ニュース等で今もよく耳にしますよ。ただ猟奇的な事件とかを扱ってる時のBGMとかで…(苦笑)
大友●宇崎さんや大森さんは音楽をやってらっしゃるからセンスがあって、いい意味でフットワークが軽い。演技が重くならない
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06月22日(日)
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