ID:43818
I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
[649888hit]

■ミーカフェと『ヴォイス・オブ・ヘドウィグ』
ジョン・キャメロン・ミッチェルは、「多くの人間がカミングアウトすれば、家族の誰かがゲイだと言うことがよりあたりまえになる。同僚や、愛する者や、家族がゲイであれば差別出来なくなる」と言うが、ハイスクールを卒業したトランスジェンダーのエンジェルは家族の理解を得られず、綺麗に伸ばしていた髪を切られ、女性として生きることを拒絶され、自殺を図る。レズビアンのテナジャは家族と縁を切っている(喧嘩して家を出たとか言うようななまやさしいものではない)。父親からの迫害が続くゲイのラルフィは、卒業後監督と音信不通になってしまった。完成した映画の上映館には、映画に出ているこどもたちの親は誰ひとりとして顔を出さなかったと言う。カミングアウトしていない、出来ないLGBTQのひとたちも多い。道のりは長い。

気になったことがふたつ。エンジェルが大好きなクリスティーナ・アギレラの「Beautiful」を唄うシーンで全くその音が流れなかったこと(唄う前におめかししたエンジェルが、「Beautiful」が収録されている『STRIPPED』のCDをコンパクトがわりに使っていたのが微笑ましい…演出かも知れないけど)。この作品のハイライトとも言える「Midnight Radio」のレコーディング風景で、ヴォーカルのシンディ・ローパーの姿が全く映らなかったこと(他の演奏者はちゃんと映るだけに尚更気になる)。権利関係や政治的な何かが働いたのかな。

10月14日(日)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る