ID:43818
I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
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■『セプテンバー11』その2
丁寧な演出、役者の妙。徐々に光が射し明るくなる部屋の描写は素晴らしかった。不勉強で知らなかったのですが、主人公の老人は名の知られたベテラン俳優さんだそうです。うーん、これは良かった。
ペン氏本人は監督業に専念したいそうですが、役者としても素晴らしいひとなので、役者業を辞めてもらいたくはないな。
11.今村昌平(日本)
……………。冒頭に書いた通りです。すげー破壊力でした。自分の作品どころか、他の10本も台無しにしかねなかったぞあの最後の2〜3秒は…。
この作品を観て、声高にアメリカ批判をしたり戦争反対を唱えることは結構簡単だ。しかしそれだけで終わらせられる程イージーなものでもないだろう。映画が作れるということ、映画を観られるということ。菊地成孔氏も丁度日記に書いていたが、ピチカート・ファイヴが引用した吉田健一氏の言葉『戦争を抑止する唯一の方法は、一人一人が自分の生活を豊かに、美しくし、それに耽溺することである』は至極的を得ている。
それにしてもこのオムニバス、アメリカ批判を真っ正面から描いている作品も含まれるので、北米では公開が未定だとか。それってさあ、それってさあ…。
09月17日(火)
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