ID:43818
I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
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■『バーバー』
終始諦めモードのエドを演じたビリー・ボブ・ソーントンがすっごくいい。ナレーションも彼で、世に不満をたれるでもなく、ボソボソと状況を話す。感情があまり揺れない。唯一動揺するのが、ピアノを弾くコから「お礼」をされそうになるあの時ですな(笑)。いいなあ。アンジェリーナ・ジョリーのダーリンで敏感肌(アレルギー体質だそうで)って意識しかなかった、ごめんなさいごめんなさい。画ヅラも、モノクロの色感もとても美しい。アングルの凝り方もコーエンブランド。あ、ちょっとヘンなひとが出てくるとこもコーエン節だな。ニヤニヤしつつもジワっときたりして。

人生はクソッ素晴らしいか?そうだといいなといつも思う。アンソニー・キーディスみたいに " That life is beautiful around the world, You say hello and then I say I do. " と言えたらいいなと思っている。劇中使われたベートーベンのピアノソナタのように世界は美しさで溢れている。その美しい曲を、ベートーベン本人は聴くことが出来なかったのだが。

05月19日(日)
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