ID:43818
I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
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■ハシゴデー
現実には有り得ないだろうこの物語を、観客も了承している優しさがある。いいじゃん、映画だから。こういう映画って観たいじゃん。そうは言うものの、水絵は逮捕されちゃったり結構容赦ない部分もあるんですけど。TVを素手で万引きすればそら捕まります。彼女はひょっとしたら将来テルを裏切る事があるかもしれない。ズルい、甘い、でもこの物語はそれでいい。

いちばんいいひとってサリー(内藤剛志さん)だったよなあ。仕事も家も車も何もかもふたりにあげちゃったもんな。で、「俺はいいひとじゃないんだそ。ちょっとばかりお前らのことが気に入ったんだ」。テルの「ほっとけない」っぷりに引き付けられたとしても、このひとの照れあったかさは魅力的だった。のんべえだしね。愛すべきキャラクターでした。鳩を飛ばすって職業もナイス。

テル役の窪塚くんのハマリッぷりがもうねー。ごはんもペンも左だったのは役柄上?「ほっとけない」キャラ全開です。いい時期に撮ったなあ。ルックスの面も含め、その時にしか撮れないものが撮れたと思う。水絵役の小雪さんも、眉間の皺が繊細さ=神経質さに針が触れている感じで、ああ、水たまりに落ちるよ、とか、ああ、また万引きするよってこっちがハラハラしちゃってな。強い女のイメージがあったので、こういう危なっかしい役もハマるんだーとますます好きになりましたよん。それにしてもふたりとも美白女王で大変です。しろー。鳩も白いし。画面が眩しくて目が潰れそうです。あー晴れた空っていいなあ、笑顔っていいなあ、ひとを信じるっていいなあ。

ホントのところ、テルは知覚障害者なのか天使なのか?ホントに頭にはキズがあるのか?ホントに帽子をとったらヒキツケを起こすのか?ああ、帽子を取りてえ!でもホントにヒキツケ起こしちゃったら可哀想だし。雨の中テルが倒れ、その後ランドリーに集った人々の鳥瞰シーンがあった時は「あ、死んだ」と思ったんだけど、ラストシーンで、彼は水絵を待って旗を振っている。そう、ホントのところどうでもいいんだ、彼が天使でもそうでなくても。そういう優しい映画なんだ。日射しは暖かいけど風はちょっと冷たい、春先にいいものを観た。

『害虫』に出ていた石丸謙二郎さんがこちらにも出ていてちょっと笑った。以前邦画3本ハシゴした時に全部田中要次さんが出ていた時もおかしかったが、SBP(スーパーバイプレイヤー)は皆いつでも大忙しだ。

ところでシネ・アミューズWEST(青い部屋の方)って『MONDAY』やってる頃階上の物音が聞こえるって苦情出てましたが、今でも聞こえるんだね。結局対策ってないんですかね。

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わああ、予告編が20分近くあったのでもう20:55過ぎてるよ!遅刻だあ!…そうです今日はあと1プログラム観るのです。それについてはまた明日。

03月24日(日)
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