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西方見聞録
by マルコ
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■映画評 「Hafu-ハーフ」 
 ずっと観たかった映画「hafu‐ハーフ」やっと観ることができました。

 学齢期のhafuの子どもたちの多様性を認められない学校空間での切なさと、対象的に学齢期を終えた20代後半から30代の人々が居場所を得て、コミュニティを作り、自分だから出来ることを見つけて行く姿が鮮やかに描かれます。

 マジョリティとの異なりを劣位でなく資源と捉えるために必要な経験の幾つかのこと(主流とは適度な距離を持つ居場所だったり、仲間だったり、情報や知識だったり)が垣間見えました。
異なりを劣位性ではなく、資源とするために学校はそして学校の空気と連動する社会はどうあるべきか私たち一人一人に考えるべき課題を与える作品でした。
上映会前後のディスカッションで、今かつてのhafuの子どもたちが30代を迎え、様々な発信をするムーブメントを出演者のおひとりエドさんが語られ、上映会の主催者のシニョンさんが90年代にあった在日コリアン2世が親世代となり各地で保護者会活動を始め社会改革のための提言をなしたリフレインが語られました。

世代差、文化の異なり、人種の異なり、本来豊かさであるべき多様性が、裂け目のよう断絶のように語られる今日、異なりに橋をかけ、背景を相手に響く声で伝えようとするhafuの人々の発信を受け止められる社会であるために全ての人のありようが問われるそんな映画でした。


映画Hafuハーフ紹介サイト
02月08日(日)
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