ID:4157
西方見聞録
by マルコ
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■転んだ話し〜事故の顛末
 自転車事故の話です。

 この日は大学の集中講義で「タイ東北地方の近代化と家族変容」について発表することになってました。前日から始まった『東南アジア社会文化論』というお題のの集中講義では、参加者は1人1つの論文読んで発表するのです。前日指名されて1晩で準備して発表という結構ハードな日程で、前夜は徹夜しました。まあしかし、タイの東北地方は仕事関係でかなりディープに潜入した経験があったので写真なんか使っちゃった渾身のレジメが完成してました。そんでもってこの日の夜は講座の皆様と神戸で宴会をする予定でしたので、るんるん気分で朝家を出ました。
 ちなみに、この日はあめでおさんが午後から出勤で、午前中はおうちでクーラーのフィルターの掃除をすることになっていたのでめづらしく2人の娘を自転車の前後に乗せてました。

 雨上がりでした。夜明けまで降ってた雨も上がり、頭上に広がる青空は夏の到来を予感させました。

 家を出て2分くらい、快調に自転車を飛ばしていると、ゴミ収集車が向きを変えようとして細い道で苦労していました。フツウの車だったらそんなに道を譲ってやらないんですが、私たちの暮らしのために奮闘してくださってるごみ収集車の皆さんのお邪魔をしては申し訳ないといつもより大きく道を譲りました。道と傍らのマンションの敷地との段差に自転車がの車輪が嵌ったと思ったら次の瞬間、視界には青い空がいっぱいに広がっていました。

 すってんころりんと大変見事に転んだのでした。

 おKさんの泣き声がします。「ああよかった生きている」と思いました。おKさんの顔をみてびっくり。血だらけです。額のほぼ中央に穴があいて凄い景気のよい血の出方です。コレがほんとの出血大サービスです。ごみ収集車の皆さんと、マンション住人の方が出てきてくれておKさんを自転車のしたから引っ張り出して、傷口にぬれタオルをあててくれました。
 1号さんは自力で立ち上がって「あの〜1号ちゃんこんなに血が出てしまいました。」とずり剥けたひざを見せてくれました。まあこちらは1っ刻を争うというわけではなさそうです。
 私は携帯で自宅に電話をいれ、あめでおさんにで迎えにきてもらいました。あめでおさんがきてくれるまでの間に119でおKさんの怪我の状況を話し、最寄の病院ではどこに行くべきか相談すると、脳神経外科のある奈良県立M病院を紹介され、電話番号を教えてくれました。あめでおさんが到着し、マンションの方とごみ収集車のおじさんにお礼を言って車に乗りました。車の中からM病院に電話をし、救急の扱いで脳神経外科に受け入れてくれるようお願いしました。斑鳩町内のM病院にはすぐつきます。かなり狼狽しながら受付を済ませ、脳神経外科に行くと、まず傷をあらってそして医療用のでっかいホッチキスでバッちんと傷をとめられました。麻酔も何にも無しなのでそりゃあそりゃあおKさん泣き喚きました。次にCTスキャンとレントゲンをとる為におKさんを眠らせることになり、バニラ味の飲み薬と苺味の飲み薬を渡され、『お母さんのまして』といわれました。食欲に導かれたおKさんはこの期に及んで、バニラ味とイチゴ味のお薬を喜んでごくごく飲みました。さすがです。そしてまんがのようにコトンと眠りました。

 CTとレントゲンの結果は万事OKでこのまま放免になりそうになったとき、お医者さんが「男の子だよね」というのです。「女の子です!」というと、「男の子だと思ってホッチキス止めにしてしまった、すぐに皮膚科にまわすので綺麗に縫い直そう!」ということになりました。どうやら私が受付で初診申込書に男女を記入しなかったようなのです。それでおKさん、その容貌と名前から男子と勘違いされてしまったのです。

 しかし、男の子なら多少の傷はOKで女の子なら顔が命というのはなかなかジェンダーな話だなあとちょぴっと思いました。今の時代、男の子の中にも顔が命の人がいるかもしれないのにねえ。

 皮膚科ではかなり待たされました。あめでおは11時半まで付き合ってくれましたが、職場の会議に出るためにここで離脱しました。

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07月30日(水)
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