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西方見聞録
by マルコ
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■書評:ヒットラーとナチスドイツ・鶴橋安寧
そしてこの本も最終章にワタシは一番ひきつけられました。最終章は著者の家族の歴史が描かれます。父方と母方の祖父母がどのように日本にやってきて、出会い、恋をし、別れ、あるものは北へ去り、あるものは日本で眠り、コミュニティを作り、居場所を築いていく。ステレオタイプにまとめられない顔のある家族の物語が語られます。

誰かをステレオタイプにまとめちゃって、なんか塊として語っちゃう前に、顔のある個人と巡り合う機会が多くの人に訪れますように。

この社会が狂って暴走をするのを止めることができるのはただただ今ここで人権を侵害されようとしている、あるいはすでにされている人と出会いその声から学ぶことなのだと私たちに教えてくれる1冊です。

09月01日(火)
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