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西方見聞録
by マルコ
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■4月の晴れた空のした(3)〜情報戦としての人質事件
人質を生還させると言うミッションの前では高遠妹氏の在り様はイタリアの静かなデモよりよっぽど正しい。彼女が見ていたのは日本の世論ではなくてひたすらアルジャジーラの電波の向こうの「サラヤ・アルムジャヒディン」だったのだ、と思うけどどうでしょう?
C.小泉君の情報戦
これでアラブの民に共感した日本の市民により自衛隊撤兵の議論が強まるかと言うとそうはいかなかった。解放直後聖職者会議のおっさんに「今後もイラクで活動してください」といわれて高遠さんが「今後もイラクで活動したい」と答える。両方リップサービスのようなやり取りだ。お互いそれ以外になんといえば良いのだ。この状況を捕らえて、小泉首相、川口外務大臣が「不快感」や「やんわり批判」をしめす。これも日本政府側の情報戦なのだ。3人が英雄的に扱われ、自衛隊撤兵世論が盛り上がってはたまらない。
世論は大きく揺り返し、自己責任論へと傾いていく。もちろんそれ以前からマグマは準備されていたと思う。解放される見通しが語られてからの長い1週間。あからさまな批判を避けていた「良識的な保守派」も自己責任論へと合流した。
小泉君、あいかわらず世論操作上手です。
しかしこの情報戦は日本の民主主義の未成熟をさらけ出したって点で国益にはかなってないよ>小泉君。
でも君の目指すアメリカ追随の枠組みが壊れなかったからいいのかな?
D.一番強く届いたイラクからのメッセージ
さて情報戦としてイラク人質事件を読み解いてみました。私が今回痛烈に受け取ったメッセージは「武器をもった自衛隊はイラクの人にとって米軍同様の占領軍以外の何者でもない」ってことかな。
戦争の大義はもうとっくにどっか行っちゃった。「大量破壊兵器はなかった」「民主化を進めるといってアグレイブ収容所はフセインもびっくりな人権蹂躙の場になった。」
今この瞬間も命を張ってる自衛隊が早く帰国出来るように市民は声を出すべきだのう。
さて次回最終回、危険地帯におけるNGOの在り様を少し考えましょう。
05月31日(月)
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