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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■オレはDH(指名打者)に反対する




 ついに甲子園の高校野球でもDH制度が取り入れられてしまい、投手が打席に入らないという高校も増えた。オレはこの制度が嫌いである。ところが来年からはセリーグもDH制を取り入れるらしい。本当にやめてもらいたいのである。

 大谷翔平という打って投げる二刀流のプレーヤーが登場し、改めて野球の魅力が高まってる時にどうしてこのDH制を拡大するのか。オレはセリーグはずっと投手の打席を残して欲しかったのである。

 オレが尊敬する江夏豊さんは、延長戦でノーヒットノーランを達成し、最後は自分がホームランを打って決着を付けた。翌日の新聞には「野球は1人でも勝てる」という見出しが躍った。ピッチャーにも自分のバットで決着を付けるチャンスを与えてやってほしいのである。ふがいない野手陣にしびれを切らして「オレがホームランを打って決着を付けてやる」と投手が思っても、最初からそのチャンスが与えられてないなんてことになれば悔しくてたまらないだろう。

 DH制度がないセリーグでは、投手に打順が回ってくるということが戦略上とても大きなことであり、投手交代のことも含めて監督の手腕の見せ所である。守備側にとっても打力のない投手が打順にいることで戦略を立てることが出来るのだ。その前の野手を敬遠して投手と勝負するという選択が出来るし。その投手が打つということも起きるわけである。だから野球は面白いのだ。

 来年からセリーグもDH制度を採用することとなり、もちろん一球団だけ採用しないという不利なことをするわけがないので、オレの応援する阪神タイガースでもDHが採用される。いったい誰がその役目を務めることとなるのだろうか。残念ながら今の阪神にはそういう打者がいないのである。

 大谷翔平は「打って投げる」という形で野球の面白さを再認識させてくれた。そしてかつての名投手の多くは打つ方にもセンスがあった。高校野球なんかではエースで4番なんてことが普通じゃないか。投手をしている選手もかつては強打者だった人が多いのである。投手誰もが打つのが苦手だったわけでもない。

 そんなオレの願いも空しく、来季からセリーグではDH制度が始まってしまうのである。適当な指名打者のいない阪神と違って、他球団にはチャンスである。オレはそれがとても残念なのである。阪神に誰か強力なDH専業の打者が出現してくれないだろうか。カネはかかってもレイエス獲得に動けよとか思うのである。
 

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08月13日(木)
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