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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■盗んだクルマで走り出す・・・
自動車販売店で展示されてる車両を盗んだ暴走し、歩道に突っ込んで歩行者を跳ね飛ばし、クルマが大破した後走って逃げたやつがいた。この男の行為は市民に対するテロであり、「危険運転」程度では済まない。無差別殺人にも等しい行為である。どうか司法はこの頭おかしい男に殺人罪を適用して死刑にしてもらいたいし、このような「無差別殺人」に等しい行為に対してはいかなる理由があろうとも「死刑」以外の量刑を選択できないような仕組みを作って欲しいのである。
今回、盗まれたクルマはトヨタ・クラウンの認定中古車である。TVで見た映像では最後の衝突時にエアバッグが開いてるように見えなかったのだが、エアバッグはあのような衝突では開かないのだろうか。また、歩行者を空中に跳ね上げるような衝突もしているのだが、そうした衝撃でもエアバッグは開かず、またクルマには障害物を検知して自動的にブレーキが掛かる仕組みがなかったのだろうか。オレはトヨタ自動車の方にも今回の事故の責任はないのかと言いたいのである。あのような暴走が起きないようにクルマの側が判断して自動停止するのがいわゆる「高級車」じゃないのか。
オレは日々安全運転を意識している。高速道路で渋滞が発生するとちゃんと後ろに気をつけている。そこに暴走車が突っ込んでくるというパターンの事故が多いからだ。渋滞最後尾になるとハザードを出して、後ろのクルマがそれに気付いてハザードを出してくれると安心する。自分がいくら安全運転を心がけていても、暴走するDQNドライバーや逆送する認知症老人に対しては避けようがないわけである。ドライバーにとって「どうすれば事故を起こさずに走れるか」ということが一番大切なのだ。そのために必要以上の速度は出さないとか、路肩を自転車が走ってる時は十分に間隔を取って追い越すとか、歩行者の立つ横断歩道では停まるとか、そうした行為の積み重ねが自分の命を救うのである。
かつて尾崎豊は『十五の夜』という曲の中で「盗んだバイクで走り出す〜」と歌った。家にも学校にも居場所を失った少年がバイクを盗み、自販機で100円の缶コーヒーを買うという物語である。もちろんそうすることで少年が何かを実現できるわけでもなく「自由になれた気がする」だけであり、その犯罪行為によってさらに過酷なペナルティが彼を待っているわけだ。その行為にはなんら共感も同情もできない。
現時点で年齢以外何も発表されていない今回の暴走男の動機はいったいなんだろうか。男は「試乗していた」と答えたという。公道を走るナンバーがついていないクルマが試乗車のわけがないし、まさか販売店も展示車両に乗り逃げされるなんて思いもしないだろう。社会はそんな「頭おかしい馬鹿」の存在を想定などしていない。
ただ、日本社会が確実に劣化していることも事実なのだ。人口比にしめる「馬鹿率」というのはおそらく昔に比べてかなり上昇してるだろう。カルトみたいな政党が票を集めたり、メロンパンを食ったら死ぬなどという言説を支持する人が居たりするわけで、社会に馬鹿が増えていることは確かなのだ。そしてそういう馬鹿にも一票がある。
「こんな人間に権力を握らせてはいけない」という良識がもはや働かなかったからアメリカではトランプが大統領になり、日本では高市早苗が総理となった。おそらく同様のことは世界中でこれからも起きていくだろう。
常識では考えられない突き抜けた馬鹿が起こした暴走交通事故に対してオレが思うことは、これから販売されるクルマはこういう暴走がそもそも不可能なような安全装備を装着してもらいたいということである。業界最大手のトヨタ自動車にとって、クラウンがこんなに危険なクルマであるという事実はどういうことなのか、オレはそれを訴えたいのである。
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11月24日(月)
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