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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■冠水に強いクルマは何か?
TVで豪雨のニュース報道があると必ず紹介されるのが、道路に大量に流れる水をかき分けながら走るクルマである。水深のわからない道などオレは怖くて走れないが、なぜかTVでは深い水に突っ込むクルマが普通である。タイヤが半分以上隠れるような水深のところを走ってて大丈夫なのだろうかと思うのだが実際は大丈夫ではなく、そのまま動けなくなってしまうクルマが続出するのである。
スズキジムニーのような最低地上高の高いクルマなら水が深くても大丈夫なのだろうか。最近のSUVブームというのはもしかしたら「冠水してる道路でも大丈夫」ということなのかも知れない。それならいっそのこと、それを売りにしたらどうなんだろうか。「水深50pまで無問題!」などとCMを流せばいいのである。
試しに最低地上高ランキングを検索すると、もっとも大きいクルマはベンツGクラスとなっていておいそれと買える車種ではない。国産のSUVはほとんど220mm程度で横並びである。そして前にオレが乗っていたホンダS660などは105mmしかないのでちょっとした水たまりでもアウトであることがよくわかる。
最低地上高ランキングを国産車に限れば、三菱パジェロが245mm、トヨタのFJクルーザーが230mmとなっていて、それほど極端に大きくはないことがわかる。TVで流れる冠水した道路の映像を見る限りでは、それではこの深さは乗り切れないなあと思うのである。
そこでオレが思うはいっそのこと「水中でもOK」とアピールするような防水性能の高いクルマを売り出せばどうかということである。冠水した道路をジャブジャブと水をかき分けてばく進する映像がCMで流れれば、それが大きなアピールポイントになるのじゃないかということだ。浅い川ならそのまま強引に渡れるとか、批判は出そうだが海を渡るようなCMを作ればどうだろうか。
クルマに浮力を与えてそのまま水に浮かぶようなクルマでもいいかも知れない。大きなタイヤに空気を貯めてそれで浮力を得るような方法である。そういえば、大阪では水陸両用のバスが外国人観光客向けに営業運転されていたような気がする。あれはどういう仕組みで浮かぶのだろうか。オレは桜宮公園でバスが川に入っていくところを目撃したことがあるが、なかなか面白いメカニズムだと感じたのである。もしもクルマが浮かぶのならば、大水で冠水してもそのままプカプカ浮かんで流れていくだけなので水没して廃車になるという悲劇から逃れることができる。どこまでも流れていったら困るので地面と鎖でつないでおけばいいだろう。「浮かぶクルマ」という発想はないのだろうか。車室内に水が入らないように工夫すればうまく浮かべられないかとくだらないことを思うのである。
ただ、「洪水に強い」ただそれだけの理由でクルマを選ぶ動機にはなりにくいだろう。そういう選択肢があっても、「買えば良かった」というのはクルマが水没してから思うだけなのかも知れない。
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08月10日(日)
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