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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■今こそ大学U部を目指せ！
ゼニの問題で進学を諦めている人、または何も考えずに地元の私大に進学して奨学金を借りてしまって後悔している人が世間にはたくさんいる。大学の学費は高い。バイトで賄うには困難なレベルだ。女性の中には学費のためにキャバクラや風俗店で働く人もいる。闇バイトに堕ちてしまう人さえ居る。そこで考えて欲しいのである。どうして「学費の安い大学」という選択肢を考えなかったのか。進路指導の先生は教えてくれなかったのか。
日本には学費の安い国公立大学の中に、さらに安い「U部（夜間を主とするコース）」というものが存在する。そしてどこも入りやすい。昼間に比べて入学試験の偏差値がはるかに低いのが普通である。
関西で一番入学しやすい（入学試験の偏差値が低い）国公立大学となると、大阪教育大学に設置されたU部のコースである。小学校教員を目指す課程のみだが、教員志望の方にとってオススメである。年間２８万円ほどの授業料なので、安い部屋に住んだらそれこそバイトだけで生活することが可能なのである。ところがその情報はほとんど知られてないのである。だから大阪教育大U部は入りやすいのである。ちなみにこのU部は女子の入学者も多く、高校の延長のようなノリのアットホームな雰囲気で楽しく過ごせると在学した人から直接聴いている。
小学校教員志望じゃない方はどこを目指したらいいのか。国公立大学のU部を少し調べてみた。
小樽商科大学
室蘭工業大学
山形大学
茨城大学
徳島大学
琉球大学
富山大学
岡山大学
広島大学
滋賀大学
愛媛大学
香川大学
高知県立大学
大阪教育大
神戸市外国語大学
名古屋工業大学
こんなにたくさんあるのだ。理系から文系、外国語学部、とにかく多くの選択肢がここに用意されているのである。その中で自分の希望する学部、学びたい学部を探せばいいのである。
U部のメリットはなんと言っても昼間が自由なことだ。もしも公務員として働いていれば、U部学生には配慮してくれるのが普通である。残業などしなくてもいいように、授業に間に合うように帰らせてくれるのが普通だ。大阪市役所や大阪府庁に勤務していれば大阪教育大のU部で学ぶのに最適なのである。もちろん普通のバイトでも今は人手不足のところが多いわけで、飲食業のバイトで昼間に働けるところはたくさんある。配慮してくれないようなバイト先なら辞めたらいいのである。
奨学金を借りてしまったらその返済に追われて大変である。奨学金は「学生ローン」である。そのゼニは働きながら返さないといけないのである。借りずに済ませられるならその方が絶対にいいのである。学費が安いことはとても価値があるのだ。
住む場所だって、多くの国公立大学には「学生寮」がある。寮に入ればとても安く生活することが出来るのである。寮費が月１万円以下というところも多い。民間の賃貸住宅の相場とは全然違うのである。
オレが大学生の頃、京都大学の吉田寮の寮費は確か月１００円だったと思う。その１００円を滞納している学生もいたことに驚くのだが、かくいうオレも大学の授業料７万２０００円（半期分）を滞納して半年遅れで払っていた。働きながら大学に通うというのは大変なことである。しかし、それだけの価値は絶対にあるのだ。特に勤労学生の通ってるU部には、同じ境遇の仲間がたくさんいる。そうした仲間と出会えることも大きな価値であると認識して欲しい。
大学U部はどんどん減ってきている。今あるところもいつまであるかわからない。関西ではかつては神戸大学や大阪市立大学、関西大学にもU部はあったのである。そうした学校が募集停止になってしまったことはとても残念なことだったのである。
就職に際してU部学生だから不利になることはない。堂々と「〇〇大学を出ました」と自己紹介すればいいのである。そして社会人となってしっかりと活躍すればいいのである。オレは働きながら学ぶ方々を応援したいのである。
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02月04日(火)
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