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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■女子高生に産休を
日本では性交同意年齢が13歳である。12歳以下の男女とセックスした場合は無条件に犯罪となるわけだが、13歳以上なら、「本人も合意していた」とされる可能性があるわけだ。この基準は平均初婚年齢が今よりもはるかに若かった明治時代に定められてそのまま変わっていないのである。
その一方で、大人が18歳未満の男女と性交することは青少年保護育成条例違反ということで処罰の対象となる。なんともややこしい話だが、同意があっても一方ではアウトなのである。以前にあった事件だが、新潟県の中学校の先生が教え子と結婚し、その生徒と在学中から交際していたことが発覚して懲戒免職になったということがあった。大阪府でも公立高校の先生が卒業後の教え子と結婚したが、子どもが生まれたことで計算上在学中に性行為をしていたことと判断され停職6か月という処分を受けた事例がある。
同意可能年齢は13歳なのに、その一方で性行為そのものが罪に問われているわけでここには大きな矛盾が存在する。この整合性のなさをきちんと解決してもらいたいし、生徒と教師の間の恋愛は実際にはかなり存在するはずなのにそれを犯罪であるかのように処罰することに対してもオレは少し疑問を感じるのだ。結婚を考えて本気で恋愛してることを犯罪視すること自体がそもそもおかしいのじゃないか。
こんなことを主張すると必ず「いやいや、真剣交際と思わせて実は相手をもてあそぶ鬼畜のようなセクハラ教師がいるんです」という答えが返ってくるわけで、そういう鬼畜が存在することは事実なので反論の仕様がなくなるのである。
ただもう一つの疑問は、13歳で性交に同意できると定めておきながら、中学校や高校でろくに性教育も行われていないことである。だったらきちんと指導しないといけないのに誰も教えないから、AVなどから仕入れた間違った知識が氾濫するのである。それは若者にとってとても不幸なことである。
多くの中学や高校では女子生徒が妊娠することを想定していない。しかし現実問題として多くの中学生や高校生は男女交際の中で性行為まで体験しているのであり、全員がきちんと避妊しているわけでもない。妊娠した女子生徒には高校の場合は学校が退学勧告するという。もしも「中絶か、産んで退学か」という選択肢を学校が提示してるとしたらそれは明確に間違ったことではないのか。それ以外の「産休を取るために休学」という選択肢はなぜ与えられないのだろうか。そういう制度があってもいいと思うのだ。現実問題としてそれはどうなのだろうか。日本の高校の中でルールとして女子生徒に産休を認めている学校はあるのか。もしもどこも認めていないとしたらそれは基本的人権の侵害ではないのかとオレは思うのだ。
彼氏と性行為に至る前に「待って、学校に許可取るから」と言う女子生徒はいないだろう。そんなことにいちいち許可を出すような学校は聞いたことがないし、オレが勤務する男子校はそもそも「不純異性交遊禁止」という校則があるから性行為をしていることが学校にバレれば退学処分である。
性行為自体を禁止する校則があるなら、「妊娠=退学」というルールには整合性がある。しかしそんなおかしな校則がない学校ならば当然の結果として女子生徒が妊娠、出産する可能性があるわけだ。そこで退学させられれば、勉強して大学に入るという道が閉ざされることとなる。それは正しいことなのだろうか。
高校で出産、育児のために休学してもその後で復学して大学進学するという人生設計ができる社会であって欲しいとオレは思うのである。「託児所あります」と宣伝してパパママ学生の学びを支援する大学があってもいいじゃないかとオレは思うし、それが大学の一つの売りになるというのならそれでいいじゃないか。
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12月16日(水)
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