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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■もうカローラじゃない・・・
カローラがフルモデルチェンジして全車3ナンバー化することになったそうである。その昔、大衆車の雄をサニーと争い、マツダ・ファミリアやホンダ・シビックというライバルがいたのははるか昔のことである。そもそも4ドアセダンというジャンルのクルマはエントリーユーザーに購入されなくなったのである。そしてもはやカローラはエントリーカーではないのだ。
オレが最初に買ったクルマは4ドアのいすずジェミニである。その頃は街を走るクルマの多くは4ドアセダンだった。まだワンボックスカーもそれほど多くなかったし、もちろん今のようにその選択肢が多かったわけでもない。オレがジェミニを購入した理由は、自転車を積載するルーフキャリア取り付け部の強度的な問題で、そこに自転車の重量を支えられるだけのボディから直接出ているルーフレールを必要としたからである。この基準にあてはまるクルマは当時他になく、後に発売された初代ホンダ・シティが同じようなルーフレールの形状だったので「なんでもっと早く出てくれなかったんだ」と思ったくらいである。
カローラが3ナンバー化するということは、もはや4ドアセダンという車種が最初にマイカーを手に入れるエントリーユーザーのものではないということを意味する。おそらくそういう人たちは軽自動車を買うか、ヴィッツやフィット、デミオなどのコンパクトカーを買うという選択になるわけで、トヨタもカローラよりも格下のクルマが豊富に存在するから3ナンバー化したといえる。このモデルチェンジの前にカローラースポーツだけはすでに3ナンバー化してスイフトスポーツのライバルだったわけである。そうなるとカローラの3ナンバー化は必然だったのかも知れない。
トヨタ車ユーザーは収入の増加と年齢上昇に合わせてクルマを買い替えた。
カローラ → コロナ → マークU → クラウン
という感じに乗り換えていったのである。いつかはクラウンというのが定向進化の道筋であり、クラウンを買う頃には会社でも出世が完了していて年齢も50代ということになったのである。しかし今のユーザーはそんな買い方をしない。いきなりクラウンだったり、どんどんクルマをダウンサイジングしていったりする。
またカローラは海外では日本車のブランドとして高く評価されていて、日本でクラウンを買うような層が買うということも多い。そういうわけで今回の3ナンバー化はしごく妥当なことなのだろう。
小さなクルマにこそ価値があるとオレは今でも思ってるし、オレはもう二度と車幅のデカいクルマを所有しようとは思わない。日産GTRやレクサスLCは我が家のガレージには入らない。
車幅のデカくなったカローラをオレが買うことはないだろうし、そもそもそういう形で進化させることは国内のカローラーユーザーをもう守る気はないというトヨタの意思表示でもある。
自動車メーカーが必ずしもユーザーの気持ちを理解してるわけではない。だから意味不明な馬鹿モデルチェンジを繰り返したり、本当にいい車を突然生産中止したりする。
いすゞ自動車が乗用車生産から撤退して久しいが、オレのようにいすゞのクルマを気に入っていたユーザーも国内には一定数いたはずだ。そういうマーケットをどうして守ってくれなかったのだろうか。オレが買おうとしてヤナセを回った時にはもうPAネロは完売していた。
カローラは頑固に5ナンバーのセダンとして生き残るべきだったのだ。そういう車種が絶滅種となった今、日本の自動車産業はグローバル化の意味を間違って受け止めて自滅しようとしている。海外のものを模倣するのではなくて、日本のスタンダードを世界標準にしようという努力をすべきだったのだ。
地球温暖化を防ぐ方法の一つは世界中のクルマを小さくすることである。日本の軽自動車は世界を救う規格である。そんなことに政治家も自動車メーカーのトップも気づいていないのである。
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09月28日(土)
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