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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■移民新法を提案する



 少子高齢化対策はもう手遅れだ。今もしも出生数を増やせたとしても、生まれた子どもが勤労者になるまでには20年かかる。その時にはもう日本は壊滅している。今必要なのは20歳前後の若者、つまり即戦力となる人たちなのである。

 それでオレの提案なのだが、海外で実施する日本語検定試験で一定以上の成績を取った人に、日本での労働ビザをどんどん発行し、3年間きちんと労働して納税すれば永住権を取れるようにして、海外から日本に移住する人を増やそうということである。

 海外の難民キャンプに日本語学校を作り、「日本語を勉強したら日本へ行ける」という夢を与えることでそこに暮らす人たちを救えないだろうか。東南アジアの諸国に多くの日本語学校を日本の援助で作るのだ。

 今の技能実習生の制度は根本的に間違ってる。間に入ったブローカーが実習生から搾取するという構造がどれだけ多くの悲劇を生んでいるのか。そのことを日本政府は何も改善しようとしていない。そもそもブローカーにゼニを払うだけで日本語がほとんどできない状態で日本に来ることができるのがおかしいのである。

 ゼニではなくて努力によって日本に来れるようにしないといけない。だったら海外に無料で学べる日本語学校を設置して、そこで優秀な成績をとった人に日本に来てもらったらいいのである。どうして最初からそんな制度設計にしなかったのか。ゼニではなくて本人の努力で夢がかなうようにしなかったのか。そこが根本的に間違っていたのだ。

日本に来る外国人旅行者は年間3000万人を超えた。この人たちが日本を「旅行先」ではなくて移住先と考えてくれるような工夫も必要だ。そのためには観光ビザと労働ビザの中間のような仕組みを導入すべきである。短期労働ビザのようなものを新設して、旅行でやってきた外国人が、2か月とか3か月という期間で日本の居酒屋などの飲食業などで働けるよう環境を整えるのである。

 もちろん観光ビザで来日しながら性風俗産業で働く女性の存在などがこれまで摘発されてきた。新法がこのようなことに悪用されてはならない。そこはきちんと対策を立てる必要があるだろう。

 世界中にいる日本が好きで日本文化に興味を持つ人たちをどんどん日本人として受け入れること、日本人になってんもらうこと、日本の人と結婚してもらうこと、そうしたことで今の日本を変えられるような気がするのだ。

 閉塞状況に陥った日本の現状を変えられるのは新しい価値観を持つ人たちの存在である。外国から日本にやってきて帰化した人が増えれば変化が起きるだろう。もちろんそこで警戒しないといけないのは、政府が戦略的に日本支配を考えてるご近所の超大国の野望である。移民受け入れは特定の国に偏るのではなくて多くの国から広く浅く集めることが必要だ。世界のさまざまな国々にルーツを持つ人たちが、日本文化を愛するという一点を共有して新国家を作り出せないかとオレは思うのである。

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09月15日(日)
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