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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■そろそろはじまるタワマンババ抜き


 東京も大阪も新築中のタワーマンションは相変わらず多い。しかし、すでに完成しても売れない物件が大量に在庫になってることはそれほど知られていない。すでにマンションバブルははじけているのである。中古物件は今、激しく値下がりしている。タワマンの買い替えによってどんどん高額な物件に乗り換えてきた人たちが、今中古物件の値下がりを前にしてローンの支払いに困っているという状況なのだ。最後にババをつかまされた人が急増中であるという事実をマンション業界はひた隠しにしている。

 借金をして不動産を買っても値上がりするから転売益で借金が払えるというバブルの頃に起きていた状況が、最近のタワマン高騰の中で起きたミニバブルの中でも発生していた。転売されるタワマンの中には瑕疵物件もまじっていたが、そうした情報はマンション全体の価値が下がることを恐れる住民の間で「なかったこと」にされてしまうのである。また広告業界にとって新築マンションというのはお得意さんである。だからオレがこのブログに書くようなネガティブな情報は世間に公開したくないのである。

 このまま中古マンションが値下がりすれば、値上がりしすぎた新築タワマンと、中古物件の差はどんどん開いていく。建材や人件費の上昇があるから新築価格は大幅な手抜き工事をしない限り下がらない。もちろん滋賀県大津市にとんでもない欠陥マンションを建てた南海辰村建設のように建材費を安くあげるために超手抜きクソ工事をする業者もいるわけだが、そうやってバレるのは手抜き工事が下手だからで、そのほとんどはバレずに市場に出回るのである。

 空家率はどんどん上昇している。このまま進むと世間にはタダで済める物件があふれることになるだろう。供給過剰になってるものに無理に高い値段をつけるのは資本主義の原則に反している。京都市内では学生向け賃貸マンションの価格破壊がすでに発生していて、1年契約したら家賃2か月タダとかいう条件が普通にあるのだ。上手に家主と交渉すれば譲歩を引き出せるのである。いくらでもリーズナブルな値段で中古住宅が買えるのに超高額な新築タワマンを買いたいというのは、ゼニの余ってる一部のブルジョワの酔狂な連中だけということになる。

 オレの住む松原市という治安の悪い地域でも、駅からかなり離れた不便なところにあるため池を埋め立ててそこで宅地開発している。近くに古墳もあって夏は蚊の来襲がひどいだろう。看板に掲示されいる値段はとても強気の価格設定である。オレはその前を通るたびにいつも「こんな高い買い物をする連中はきっとゼニが余っていて使い方がわからない馬鹿なんじゃないか」と思ってしまうのである。戸建て住宅なんてものが欲しかったら、バブルの頃に建てられた贅沢でしっかりした物件がクソみたいに値引きされてるのを買えばいいのである。少しリフォームするだけで快適で贅沢な家に住むことができる。

 通勤に時間のかかる郊外ではもはやマンションを新たに建てるというビジネスが引き合わなくなっている。中古物件が安くなりすぎて、新築を買うメリットがもうないからである。かなり値引きしないと売れない中古物件と、新築で完成在庫になる物件が今大量に存在しているのである。もちろん上手にごまかされてその実態は世間には知られてない。中古物件の中にはもはや管理できずにどんどん共用部分がだめになっていく悲惨な物件もある。まともな居住者はさっさとそういう物件を売却してしまうので、そこには管理費を払う気がないような横着な住人ばかりが残ることになりますます荒廃していくのである。

 東京都心の新築タワマン市場は異常な水準まで価格が高騰してしまった。まさにバブルである。しかし、もう完全に限界を超えている。転売目的で購入した連中が先を争って処分しようとしてかなりの物件が放出されているのだ。それらが一気に値崩れすると大変なことになるのである。もっとも、すでに大変なことになってるのを必死でごまかしてるのが現在の状況だとオレは思っている。


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09月15日(土)
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