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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■世界を変えるということ
ヨルダンにはシリアから逃れてきた人が暮らす広大な難民キャンプがある。そこでは8万人もの人が暮らしているのだが、その生活は援助物資によって支えられている。その援助を行う人たちはそれが「善意」の行為であると思っているだろう。しかし、その根本の原因が何であるかを考えたことがあるだろうか。
兵器産業は世界のGDPのいったい何割を占めるのだろうか。兵器産業が常に栄えるためには世界のどこかで紛争が起きていることが必要だ。アメリカとロシアの代理戦争が行われているところで双方に適切に武器や兵器が供給されることで、戦争は長期化し、犠牲者もいつまでも増え続ける。
このような世界を変えることができるのは誰だろうか。オレは銃規制を求めてアメリカで起きた高校生の若者の大規模なデモを知った時に思ったのである。「もう大人には世界を変えられない。若者しか正義を実現できない」と。
バングラデシュでは大人の不正に対して中学生高校生が立ち上がった。このニュースは日本の政治家にとってはまことに都合が悪いということなのか全く報道されなかった。日本のテレビで流れるニュースは為政者側に都合のいいものばかりで、もはや戦時中の翼賛報道体制と同じである。安倍晋三という戦争をしたがってる馬鹿が、日本を「普通に戦争ができる国」にしようとして憲法改正を狙っている状況下で、本当ならそれを阻止するために頑張らないといけないマスコミはむしろ安倍晋三を支持している。
中国の人たちは自国の帝国主義的な拡張政策を支持している。これは戦時中の日本の国民の姿とよく似ている。日本が中国で軍事行動していることに当時の日本人は疑問を感じなかったのである。自国が海外で勢力拡大することを正義と思っていたのだ。軍事力で威嚇してその勢力を拡大することが間違ったことであるという論理が、ロシアや中国には通用しないのである。クリミヤ半島の占領をロシア国民は熱烈に支持した。北方領土も戦争で獲得したものであるとロシア国民は認識している。戦争で領土を拡大することは正しいという価値観が間違ってることをどうやって理解させればいいのか。
どうしてアメリカが銃規制できないのか。どうして戦争をやめられないのか。それはそうした産業が大きな利権であるからだ。その利権構造を破壊しようと思えば社会は大きな構造改革を必要とする。たとえば日本でタバコの販売を全面禁止すれば受動喫煙の問題とかは一気に解決するだろう。しかし、タバコ関連産業で働く人やその税収を考えた場合やめられない。喫煙という習慣をなくしていくためには社会が粘り強く喫煙者を減らしていくしかないのである。それには何百年もかかるだろう。しかし、若者の喫煙率は確実に低下している。偏差値の高い高学歴の男性の喫煙率は劇的に減少した。今の若者でタバコを吸ってるのは基本的にDQNたちである。あとはDQN率を減らすことで喫煙者を減らせるだろう。アメリカの兵器産業を縮小する方法は、アメリカが世界で戦争を続けるという国家体制を変えるしかない。その意味では「世界の警察」をやめるというオバマ大統領の示した方向性は間違っていなかったとオレは思っている。
独裁政権の中国政府を変えることはできない。しかし、中国の若者の意識を少しずつ変えることはできる。そのために必要なのは日本が今の世界の流れにさからうことである。核兵器のパワーバランスによる平和なんてものに「NO!」と答えて、世界の中に存在する「真に戦争をなくしたいと思ってる勢力」と連帯することだ。そのために憲法9条は必要であるとオレは思っている。
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09月10日(月)
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