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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■元民進党議員の裏切りのススメ



 民進党は本当に滅びたのだろうか。世間の見方は民進党を解党に追い込んだ戦犯として前原をとらえてるが、もしも前原が策士ならばもっとすごいことができるのである。オレのようなふざけた人間しかこんな離れ技は思いつかないかも知れないが、民進党にとっての起死回生の方法がある。それは希望の看板だけを利用するということだ。

 一度当選してしまえば、たとえそれが比例区であっても議員の身分は残るのである。希望の党の比例区で当選した議員が、党を除名されてもそのまま議員は続けられるのである。だったら今回、民進党を抜けて踏み絵を踏んで希望の党から立候補した民進党の議員たちは、当選を手に入れたら一斉に希望の党を離脱して民進党に復帰したらいいじゃないか。つまり「希望」の看板だけを当選するために利用して、当選したらさっさと離党してやるのである。小池百合子に利用されるのではなくて、利用してやるのである。そうして自民党と対抗する勢力として枝野の立憲民主党と連携すればいいのである。

 小池新党をオレは最初は少し期待した。しかし、その綱領を読んでいてどうも腑に落ちない部分が増えて来た。都民ファーストでは党の方針にさからって議員が個人的に発言できないということも知った。失言で党のイメージが損なわれるのを恐れてるのはわかるが、それにしても議員を一個の人格としてとらえずにただの「手駒」としてしか見ていないことは明白である。こういう政治家はダメだ。

 元民進党議員よ。今は希望の党のメンバーのふりで行こうじゃないか。そして当選後にさっさと裏切って、枝野の立憲民主党に復帰したらいいのである。今は小池百合子に認めてもらうために改憲に賛成とか言ってるが、心情的には「護憲」なんだろ? だったらそのポリシーに従った行動をすればいいじゃないか。

 オレは政治の世界は右と左がバランス良く戦うことが理想だと思っている。一方が強くなりすぎたら批判勢力を失って暴走する。それは今回の安倍一強政治を見ていればわかるだろう。あれだけ好き勝手をやっておきながら批判を一切許さず、自分に批判的なオレのような国民を「こんな人たち」と切り捨てたのである。その報いはちゃんと受けてもらいたいのである。

 もと民進党議員にオレは勧める。当選したら裏切れ!と。希望の党から公認をもらっても、それは当選するための方便だったと言えばいいじゃないか。

もと民進党ではなくて、希望の党から立候補して当選を目指す人にもオレは言いたい。希望の党に真に希望はあるか?ということである。議員個人の自由な言動を封殺し、党の方針に逆らうなと言う白紙委任状を提出されるその手法が果たして正しいのかということだ。おそらく原発政策だってそうだ。自民党との違いを明確にするために最初は含まれていた「原発ゼロ」というスローガンはいつのまにか消えてしまった。オレが一番明確にしてもらいたかったところはそこである。そこをごまかすような党をオレは絶対に支持しないのである。

 選挙はいったい何のためにあるのか。国民によりよい政治を提供するために、信頼できる人を選ぶ作業である。オレは堂々と嘘をつける人間を信頼しないが、卑怯なヤツに一杯食わせるために使うウソはお見事とほめたくなる。

 ネットでさまざまな意見を読んだが、もと民進党議員に裏切りを勧めるような意見は他にあるだろうか。希望の党の当選議員はおそらく数の論理から言えば旧民進党が多数派になるわけで、そこで小池百合子が主導権を握るためには多数決以外の方法で党首を決める必要がある。それが彼女の場合は「党首独裁」なんだと思うが、その方向が間違っていたときには一斉に離反されることもあるとオレは言いたい。


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10月06日(金)
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