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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■ロシアと中国はなぜルールを守らないのか?


 正義とか公正とか信義とか、そうした人間関係の基本ともいうべき理念を全く無視している国家がある。もちろん一人一人の国民レベルではそうした価値観を共有できる人がいるかも知れないが、国家レベルではそういうものを全く期待できない国家が存在する。それがロシアと中国である。ロシアのウクライナに対する軍事攻撃や、中国の一方的なブータンの領土切りとりを見てもわかるように、こういう国家に対して正義を説いても全く意味が無いのである。

 だって相手は自国の悪を悪とは思っていないのだ。自国が世界の中心であり、自国に逆らう小国など皆殺ししてもいいという感覚でいるのである。人の生命などなんとも思っていないということは、チェチェン内戦や大韓航空機撃墜事件や天安門事件でわかるだろう。中国は文化大革命のときに1000万人の自国民を虐殺してるのである。その歴史を反省もせずに隠蔽するだけの国に、どうして正義や公正が語れるだろうか。

 ウソをつくことが恥ずかしいというのは日本の武士道的な感覚だが、日本人に比べてはるかに嘘つきだった西洋人も20世紀後半になってやっと嘘つきが恥ずかしいということに気づき始めたようだ。ただ、まだそのレベルに到達していないのがロシアと中国、韓国である。竹島の不法占拠に関して韓国政府のついているウソ、尖閣諸島に関して中国政府のついてるウソ、よくもそんなウソが堂々と言えるのかとオレは思うのだが、それを全く恥ずかしいともなんとも思わないのが中国や韓国の発想であり、おそらくロシアもそうなのだろう。我々日本人にとってそんな国々とは価値観が共有できることなどないのだ。

 ロシアが国家ぐるみのドーピングを行っていたということが報道されてもオレは全然驚かない。だってロシアはそれを悪いとは思ってないし、その姑息なやり方がばれないと思っていたわけだし、おそらく中国も北京オリンピックで表に出てバレていないだけで同様のことはやりそうである。「卑怯なことはいけない」というのはきわめて武士道的な価値観であって、それは日本人にとっては当たり前であっても世界標準の価値観ではない。卑怯なことをやってもバレなかったらいいのである。悪いことをしてもバレなかったらいいということを「天知る地知る」と戒めたのは古典の中のお話しであり、そもそも現代中国共産党の幹部は中国の古典など読んでないのである。国語教師のオレの方がおそらく習近平みたいな独裁者よりもはるかに中国の古典の精神を理解してるだろう。

 ただ、この二大イカサマ国家が政府レベルでウソをつくようになったのはちゃんとした理由がある。世界がこの2国を甘やかしすぎたのである。間違いを起こしたときにすぐに指摘してやればよかったのだ。スターリンがカチンの森にポーランド軍捕虜数千人を虐殺して埋めたこととか、毛沢東がチベットを侵略して数百万の住民を虐殺したこととか、きちっとその悪事を報道して「最低のクズ国家」であることを突きつければ良かったのに、なぜかそれをしないでスルーしてしまったのである。クズ国家の頭目をきちっと処刑しておいて「こんなクズになったらだめですよ」と世界にアピールすることをしなかったからそのまま不正義がまかりとおるのである。

 もっともクズ国家という点ではアメリカやイギリスも十分にクズだ。奴隷をアフリカから強制連行したアメリカもクズだし、インドやミャンマーでイギリスが行った植民地支配もひどいやり方だ。中国にアヘン戦争を仕掛けた事件も国家的犯罪である。そういう犯罪国家が「我々は文明国でございます!」と強気でいられるのは、日本が太平洋戦争で敗れたからであり、もしも日本が戦勝国として世界秩序を築いていたならば、イギリスもアメリカも「人道に対する罪」ということで国家的に断罪され、アフリカの諸国に天文学的な金額の賠償を払うことになっていただろう。もっとも日本が目指した東洋の正義は、フィリピンやインドネシアやマレーシア、ベトナムなどに受け継がれ、アジア諸国の独立につながっていったのだが。


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07月20日(水)
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