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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■豊橋市はなぜ63億の土地を放棄したのか?
2015年9月、経営再建中のユニチカはそのほとんどがすでに遊休地になっていた豊橋事業所の跡地、27万平方メートルを積水ハウスに63億円で売却するということが報道された。積水ハウスはその土地に商業施設や病院などの複合型の都市開発を行うという。この豊橋事業所では不織布の自動車内装材や健康キノコのハナビラタケなどが生産されていたという。豊橋市の中心街からは南に2キロほど離れたところである。
さて、この土地は戦後復興の時期にもともと豊橋市から無償でユニチカに譲渡されたものだったという。豊橋市の側からみれば、そこに企業が誘致できれば雇用も生まれるし、大きな経済効果をもたらすものとして大いに役立ったわけである。実際2000人の雇用が生まれたという。
ただ、繊維産業が好況だったのも高度成長の前までで、その後どんどん業績は悪化し最近は日本の繊維産業はほぼ壊滅状態であるわけで、この豊橋事業所も閉鎖して撤退するしかなくなっていたのである。しかし、この土地はもともとタダでもらったものであり、もしもユニチカが土地の一部を使用しなくなった時は無償で返還するという取り決めが豊橋市との間に昭和41年に確認されていたということである。そんな昔のことを誰も覚えていないということなのか、あるいはなんらかの意図があってか、あるいはウラで陰謀があったのか、この「ユニチカが土地を豊橋市に返還せずに積水ハウスに売却」といういきさつに対して豊橋市議会でさして大きな問題にされることもなくなんとなくスルーしてしまったという。質問した議員がいたが、特に陰謀を匂わせて追及するという態度でもなかったという。
オレは豊橋市議会議員の長坂なおと氏がその件について書かれているブログを読んだが、どうもうさんくさい陰謀の香りがするのである。これはオレのただの憶測だが、なんらかの密約が豊橋市の幹部とユニチカと積水ハウスの間に存在し、それが明るみに出ると困るので議会も問題にしないということではないのか。
豊橋というのはオレにとってけっこうなじみ深い土地である。大学生の時の恋人が豊橋にいて、遠距離恋愛していて何度も京都からクルマで行ったことがある。会うときは高速など走らずに一般道路をのんびりと向かったのである。当時のオレは中古で買ったジェミニに乗っていた。貧乏学生だったので仕方がなかったのである。その後別れてしまったが、保母さんをしていた彼女はいったい今はどうしているだろうかと今もときどき思い出すことがある。
土地の売却価格の63億円というのはどうだろうか。27万平方メートルというのはかなり広い。東京ディズニーランドの約半分と言えばわかるだろうか。それだけのまとまった土地が、渥美線というローカル線とはいえ駅から500mのところに出現するのである。さまざまな利用方法が考えられる。そこをどんなふうに使うのかというのは一企業が決定すべきものではなく、豊橋市の今後の街作りにとってものすごく重要なことである。その大切なことがどうして議会で喧々囂々議論されないのだろうか。
本来ならば無償で豊橋市に返還され、その土地の売却益を豊橋市は手に入れることもできたし、その土地を市のために使うこともできた。それがなぜかユニチカという一企業の利益とされ、ユニチカは来年の決算にこの売却益を「特別利益」として計上しているのである。オレは「待てよ!」といいたくなるのだ。
この話には絶対にウラがある。そしてこのような時には必ず賄賂を手にしてる人達がいる。もちろんそれはオレのただの憶測だ。そして関係したユニチカや積水ハウスの人達にとってもそれは贈賄という犯罪になってしまうだけに触れられたくないことのはずである。あるいはそうしたオレの下衆な憶測をはるかに超えた高尚なところでなんらかの紳士的な決着をみているのかも知れない。それは部外者のオレにはわからない。
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12月17日(木)
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