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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■ホンダ・S660に乗るということ


 8月末に納車されたホンダ・S660を通勤に使っている。ホンダがビートの生産中止から19年のブランクを経て復活させた軽自動車の2シータ−、エンジンをミッドシップに搭載した本格的な遊びの車である。3月に注文して納車まで5ヶ月待った。それでやっと手に入ったのである。運転してみて思うことがいろいろある。それを今日は書いてみたいのである。




 まず、オレはずっとMT車を運転してきた。それゆえ今回も6速MTを選択した。今そのことを激しく後悔している。なぜか? 運転すると疲れるからだ。オレはもう50歳をかなりこえている。体力も昔と全然違うのだ。だから、のんびり楽チンで運転できるCVTを選ぶのがベストの選択だったのかも知れない。オレは通勤のわずか50分ほどの運転で、お尻に筋肉痛を感じているのだ。なんということだ。もしもCVTを選んでいればこの痛みはなかったのである。

 次に荷物だ。オレは仕事に使うパソコンを入れた鞄を助手席の足元に積んでいる。なぜか? 鞄を載せるところが全くないからである。そこ以外に積載スペースがないのだ。だからこのクルマは一人乗りである。学校近くのコンビニで同僚の先生とたまたま遭遇し、「学校まで乗せてください」と言われたが、助手席には鞄が載っかっていたので丁重にお断りしないといけなかった。そう、S660というのはそういうクルマなのである。4輪のバイクみたいなものである。実用性という点では「雨が降っても大丈夫なバイク」という程度に考えた方がいい。基本的にこのクルマは「一人で乗るクルマ」と割り切らないといけないのだ。なんと不便なことだろうか。もっとも通勤メインに使ってるオレは誰かを乗せる必要は全くないのである。夫婦で旅行なんか絶対無理である。

 そういう欠点はあるのだが、いやはや、運転していてなんか楽しくなるのである。思い通りに動かせるという楽しさ、ハンドリングのすばらしさ、そして実用域での加速感、小さいことからくる取り回しの簡単さ、駐車場で駐めるときの便利さ、アクセルの操作にレスポンスよく加速し、低い着座位置のせいか低速でも妙に速度感があって迫力があるのだ。スポーツカーを運転してるという気分に浸れるのである。軽自動車だとは思えないのである。前に乗っていた三菱FTOにちっとも遜色ないのである。いや、こちらの方がはるかに楽しくスポーツ走行もどきを楽しめるのである。車両重量がはるかに軽量で、十分すぎるくらいにしっかりとした足回りがあるのだから。

 それにしても15年の間にクルマはものすごく進化していた。キーを差し込まなくてもエンジンが始動するなんて。ズボンのポケットにいれたままでOKなのだ。そんなの当たり前だろと笑われそうだが、オレは15年間クルマの進化から取り残されていたのだ。エンジンを切ると勝手にルームランプが点くのだ。そしてクルマから降りてドアロックするとそのルームランプは消えるのである。なんて便利なんだろうか。

 ヘッドライトもAUTOにしておけばトンネルのところで勝手に点灯してくれる。そしてもちろん消し忘れもない。オレはよくトンネルを出てからもライトを点けっぱなしで忘れてることが多かったのだがこれからはそんなことはなくなる。シートベルトをしていないと警告音が鳴る。助手席にうっかり鞄などを置くと、センサーがその重量を感知して助手席のシートベルトを締めろとやはり警告音が鳴るのである。しかたなくオレは無人の助手席のシートベルトを引っ張って固定するのだ。

 メーターパネルにはなんと燃料消費率が表示される。ちょっとアクセルをふかし気味にすると数値は下がり、エコ運転すると上がる。通勤時のように信号で発進停止を繰り返すふだんの走行パターンならば買ってからの2週間ほどで17q/Lくらいである。軽自動車にしては悪い気もするが、もちろんハイオクで10q/Lそこそこだった三菱FTOから比較すれば格段の向上である。月に1400q程度走るとして、ガソリン代は1万円ちょっとというところだろうか。これもこれまでの約半額である。任意保険も税金もみんな安くなるわけで、年間の維持費が大幅に削減されることは間違いない。


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09月12日(土)
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