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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■さよなら三菱FTO
2000年の8月からオレの愛車だった三菱FTOがついに動かなくなった。走行距離は22万キロ、別れはあまりにも突然だった。イズミヤ松原店の駐車場に停めて、戻ってきた時にはもうエンジンは動かなくなっていた。キーをひねっていくらセルを回してもエンジンはかからない。アクセルを踏んでもガソリンが来ない。オレはあきらめてロードサービスを頼んでクルマを修理工場に移動させた。そこで調べてもらった結果、ガソリンをタンクから送るポンプが動いてないということで、交換には7〜8万かかるということだった。車検まであと一ヶ月、そして次に買う車も決定している状況ではもはや修理する意味もない。それでオレは手放すことを決心したのである。
2000年から約15年間、一度も走行不能になるような故障はなかった。病気一つしなかったのに、突然ポックリ逝ってしまったようなものである。
毎日の通勤にFTOは活躍してくれた。渋滞を含む通勤の時の平均燃費は10q/L程度だったが、高速道路を走ると14q/Lくらいまで伸びた。V6、2000CCのエンジンの割にはけっこう燃費はよかったと思う。5MTということもあって工夫次第でけっこう燃費はよくなったのである。少なくともその前に乗っていた4気筒、1600CCのエンジンを積んだ日産EXAよりも燃費はよかった。
どうしてオレがこの三菱FTOを買うことになったのか。オレの選択肢は「小さい2ドアクーペ」ということだった。しかし、当初考えていた「180SX」は1998年に生産が終了し、いすずの「PAネロ」は気がついたらいすず自動車が乗用車生産から撤退していたし、「ぼやぼやしてると欲しいクルマはなくなる」という状況だったのだ。だから「FTOの生産が2000年夏で打ち切られる」と知ったときに、もう今買うしかないとオレは思ったのである。
同じ頃、トヨタから出ていた「セリカ」も候補の一つだった。しかし、セリカは4気筒エンジンでしかも値段も高く、さまざまな装備がオプションになっていて実際に購入するとなったらFTOよりもかなり高くつく。どうしてトヨタというメーカーは最上位グレード以外を買う人間を差別するのか。その体質は今もちっとも変わらないのである。以前に「86」を買おうと思ってカタログの価格表を見たときに、オートエアコンが上位グレードにしか標準装備でないことにびっくりしたのである。あまりにもせこいのである。だから利益が2兆円を超えるのである。
オレが購入した頃、三菱自動車はリコール問題で揺れていた。そのおかげで最初の3年間ほどだったか、点検やオイル交換がずっとディーラーで無料だったことを思い出す。そういう部分でオレは三菱自動車というのはかなり良心的なメーカーであると思ったのである。
オレはFTOに15年間乗り続けた。次のクルマにはいったい何年乗ることになるのだろうか。あと15年経てばオレももう運転どころじゃなくなってるだろう。運転能力が衰えて、もしかしたら免許返納を考えてるかも知れない。そう考えると趣味のクルマに乗れるのも次が最後で、その次に買う車はさまざまな安全装備が搭載されていて運転補助されるものになりそうだ。自動運転も実用化されて、カーナビで目的地を入力するだけでそこまで連れて行ってくれるような夢のクルマもきっと10年後、20年後には実用化してるだろうし、安全装置が進化して、ブレーキとアクセルの踏み間違いで歩行者をなぎ倒すような事故はもう起きないように対策されているに決まってる。日本はその分野で最先端の技術を持ってるはずだ。
若者はクルマを買わなくなった。現代の若者もはやクルマやバイクに夢を追わなくなってしまったのだ。収入の少ない若者でも買える安価なスポーツカーもなくなった。若者のクルマ離れは深刻だ。オレはバブルの直前の頃がなつかしいのである。あの頃、各メーカーがさまざまな2ドアクーペを出していて、それらはいわゆる「デートカー」として若者の夢を満たしていた。
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07月05日(日)
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