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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■ゼニをドブに捨てる方法
 オレは投資信託というものを基本的に信じていない。それは販売してる連中が絶対に損をしないようにできている仕組みだからだ。投資というのは基本的にリスクのあるものである。しかし、投信というのはそのリスクをすべて顧客に背負わせて、運用する側は絶対に儲かるようになってる仕組みなのだ。運用に失敗して元本割れしても手数料は必ずとられてしまうのである。そんなリスクがあるなら定期預金にでもした方がマシだ。あるいはきちんと配当をくれる国内の優良企業の株を買えばいい。

 ところが投信を販売する側はそういうリスクを絶対に教えない。販売手数料さえ稼げれば客が損をしても平気である。だから投信の販売というのは基本的に詐欺みたいなものである。ただその「詐欺」は合法的に行われていて、それを金融庁も認めているのである。

 たとえば粉飾決算で有名になったが卑怯な方法で罰を逃れた日興グループの企業が販売してるこの詐欺商品はどうか。この説明を読めばいかにもうさんくさい商品であることがよくわかる。

「グローバルCoCo債ファンド」
主として、世界の金融機関が発行するハイブリッド証券に投資します。
◾利回り水準などに着目し、ハイブリッド証券の中でもCoCo債*を中心に投資します。
◾世界の金融機関が発行する証券の運用に特化した、英資産運用会社アルジェブリス・インベストメンツ(UK)エルエルピー(以下、アルジェブリス社)が、当ファンドの主要投資対象である外国投資信託の運用を行ないます。
*CoCo債(Contingent Convertible Bonds:偶発転換社債)とは、発行体である金融機関の自己資本比率があらかじめ定められた水準を下回った場合などにおいて、元本の一部または全部が削減される、または、強制的に株式に転換されるなどの仕組み(トリガー)を有する証券です。
お客様の運用ニーズに応じて、通貨コースをお選びいただけます。
◾為替変動の影響を直接受けることで、円安時に為替差益が期待される注1「ヘッジなしコース」と、為替変動のリスクの軽減を図る注2「円ヘッジコース」があります。
注1:円高時には為替差損が発生します。
注2:為替ヘッジによって為替変動リスクの低減を図りますが、為替変動リスクを完全に排除できるものではありません。
なお、為替ヘッジを行なう際、対象通貨の短期金利より円の短期金利が低い場合には、為替ヘッジコストがかかります。
※販売会社によっては、一部のファンドのみの取扱いとなる場合があります。詳しくは、販売会社にお問い合わせください。

 この説明を読んで理解できる人がどれだけいるだろうか。サブプライムローンを証券化したものが元本割れした時、そのリスクはさまざまな他の債券と抱き合わせにされていて中味が見えない商品になっていた。この商品だって同じことである。要するに、むこうが運用に失敗して大損こいても、そのときは運が悪かったと思ってあきらめなさいという詐欺商品なのである。

 このような詐欺商品を売るには、詐欺的なだましの話術が必要となる。投資に関する知識の薄い老人などにたくみに宣伝して「毎月分配金が入りますよ」「年金みたいなもんですよ」などと騙して売りつけ、販売手数料を稼ぐのである。

 もしもこの詐欺商品を押しつけられて大損こいた場合、アメリカなら販売した連中が訴えられて賠償金を払わされる可能性もあるわけだが、日本なら大丈夫だ。裁判所は証券会社や銀行の味方である。だから運用成績が怪しくなるとこういう金融商品は最後はみんな馬鹿でお人好しな日本人に押しつけられるのである。そもそも大事なゼニを、どこの馬の骨ともわからない異国の連中に預けて安心できるのか。連中が日本人のゼニをがんばって運用して増やしてくれると思ってるのか?もしもそう思ってるならとことんおめでたい馬鹿だ。


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10月01日(水)
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