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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■学力の地域間格差は存在する
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 オレが1979年に受験した第一回の共通一次試験の都道府県別平均点は、1000点満点で一番高かったのが奈良県で640点くらい、最低が沖縄県で400点くらいだったと記憶している。奈良県には東大寺学園のような進学校が存在したことや、当時は共通一次を受験しない生徒が多かったことを思えばそういう極端な数字になることも理解できるのだが、オレはそのすさまじい点差に驚いたのである。

 その点差に比べれば、全国共通学力テストの平均点の差なんてそれこそ誤差の範囲内であって、やれ5点負けてるなどとケチをつけるのは意味のないことでそれこそ大きなお世話である。またその責任を校長に押しつけるなんて全く現場のことがわかっていない発言である。

 学力の地域間格差というものは厳然として存在する。たとえば大阪府では北と南の学力格差が大きい。淀川よりも北の地域には学力の高い生徒が多く、大和川よりも南はその生徒の比率が少ないのである。それは高校の学区制が細分化されていた頃の地域的な東大京大の進学者数を比較すれば明らかである。もっとも大阪府南部は岸和田のようにだんじりの時期の一ヶ月は祭のために全く勉強できないなどの特殊事情があるわけで、そうした歴史的、文化的背景から必然的に生み出されてきたものである。

 国語Aの成績が全国最下位だったことで静岡県知事が怒って小学校長の名前を公表しようとしている。それは校長の責任ではなくて、その地域の生徒の学力が相対的に低いということであり、極端なたとえだが収入の多い人が住む高級住宅街と、収入の少ない人たちが住むスラムのような地域とで学力格差があるのは当然のことである。学区内にどういう地域がどの程度存在するかによって小学校の学力格差は必然的に生み出されるのであり、それは校長の責任などではない。

 読売新聞の記事を引用しよう。

学テ下位の校長名公表、好ましくない…文科相
 今年度の全国学力テストで、小学校の国語Aの成績が全国最下位だった静岡県の川勝平太知事が、成績が低かった小学校の校長名を公表する意向を表明したのを受けて、下村文部科学相は10日、閣議後の記者会見で、「(同テストの)実施要領では、都道府県教委は個々の学校の結果を公表しないことになっている。知事に理解してもらう必要がある」と述べた。
 文科省では、来年度以降、学校別成績の公表を認めるべきか検討を進めている。懲罰的な公表については「基本的に好ましくない。慎重に考える必要がある」と話した。
(2013年9月10日20時15分 読売新聞)

 この川勝平太知事は静岡空港推進派の一人である。利用者の少ない空港を無理に作らせて、搭乗者数の少ない分をJALに損失補填していた前知事の愚行に対してなんの反省もなく熱烈にその愚かな政策を継承している。新幹線「のぞみ」を静岡に停車させろと主張したりおよそ常識外れの考えの目立つ方である。


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09月11日(水)
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