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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■諏訪湖花火大会の悲劇
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大学生の頃、オレは8月15日の諏訪湖花火大会に行ったことがある。その後も家族でわざわざ花火を観るためだけに諏訪に出かけたりした。地元の方のおかげで真下から見上げることができる桟敷席を手に入れたこともある。その思い出深い花火大会で悲劇が起きていたのである。毎日新聞の記事を引用しよう。
長野・諏訪湖祭湖上花火大会:雷雨で中止 避難所で423人一夜
毎日新聞 2013年08月16日 東京夕刊
長野県諏訪市の諏訪湖畔で15日夜あった諏訪湖祭湖上花火大会が雷雨のため中止になった影響で、見物客6629人が市の用意した避難所に一時退避し、うち県内外の423人が一夜を明かした。
長野地方気象台によると、15日午後8時29分までの1時間に諏訪市では観測史上最高となる74・5ミリの雨量を記録。JR中央線の一部区間で運転を見合わせたため、花火大会会場に近い上諏訪駅は帰宅できない見物客で大混雑した。
市などで作る花火大会実行委は、市役所や市文化センターなど15施設を開放。同センターには、ずぶぬれの見物客が寒さで体を震わせながら駆け込み、一時約2000人が避難した。7施設では、首都圏や関西地方などから訪れた計423人が朝まで待機した。長野市の赤木嘉奈子さん(36)は「あの雨だから仕方がない」と疲れた表情で、ぬれた衣類を乾かしていた。
JRは15日午後11時前に運転を再開。上諏訪駅によると、駅で待機していた乗客のほとんどが16日午前2時ごろまでに帰途についたという。【宮坂一則】
今年は隅田川の花火大会が中止になったり、福知山の花火大会が露店主がガソリンを不用意に扱ったせいで爆発事故を起こして中止になったりと花火受難の年である。これほどまでに花火大会にまつわるトラブルが起きた年もなかったのではないだろうか。
この諏訪湖花火大会だって、年に一度の花火大会のその日に、観測史上最高雨量を記録するなんてなんという不幸な巡り合わせなんだろうか。
諏訪湖花火大会の観衆は50万人とも言われる。JRは臨時列車を走らせてその観客を運ぶのだが、今回の豪雨は中央線の列車運行が止まるほどの豪雨だった。そのために上諏訪駅には帰宅難民が大量に発生してしまったのである。見物客6629人というからかなりの人数である。それだけの人数を避難させるために諏訪市は市役所や市文化センターなどの施設を開放し、中には一夜を明かした方々もいたのである。
花火大会が中止になった場合、花火はもう使えないわけだがその損害というのはどのように補償されるのだろうか。花火のスポンサーとなる企業は中止になった場合はゼニを出さないのだろうか。主催者側は「花火保険」みたいなものがあって、その場合の損害をカバーしてもらうのだろうか。そのあたりの業界事情というのも知りたいのである。巨大な打ち上げ花火は高価なものだと思うからだ。
学生時代、諏訪湖ユースホステルの常連だったオレはいつもユースホステルの裏山のお墓のところから花火を眺めた。さえぎるものがなく、そこがなかなかの絶景だったのである。夏になるとおなじみのメンバーが花火を観るために集まるので、大学卒業後もオレはしばらく毎年のように8月15日には諏訪に出かけていた。その習慣はかなり長く続いたのである。江戸時代の建物を使っていたユースホステルは、その後「ユーペンハウス」という名のゲストハウスに生まれ変わった。それからもオレは何度か訪れている。結婚して仕事が忙しくなっていつしか足が遠のいてしまったけれども。最後に花火を観たのが18年くらい前だっただろうか。
ユーペンハウスの長崎光彦さんはお元気だろうか。オレがテレビ番組に出たときに、それをごらんになってわざわざ電話をくださったことを覚えている。なつかしいあの諏訪湖花火大会のニュースを読んで、オレは昔のいろんなことを思い出したのである。諏訪湖花火大会にはオレの青春の思い出がたくさん詰まっているのだ。オレは時々クルマの中で 小口一策の名曲「諏訪湖祭」を聴くのである。
いつかきみと 来るはずだった 旧のお盆の 諏訪湖祭
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08月17日(土)
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