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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■無駄遣いこそが税金の使い方なのである
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 500円の利益を出すのに1万円の経費を使うことは企業経営では許されないというか、そんなビジネスをするのはただの馬鹿である。しかし、地方行政の世界ではそんな馬鹿なことが堂々と行われているのである。これは車が走らない道路を造ることとか、人が乗らない鉄道を建設することとか、使い道のわからない意味不明のハコモノを作って維持費に無駄なゼニをさらに費やすとかいうふうにこれまでずっと行われてきたことである。そうやって夕張市も泉佐野市も大阪市も財政破綻してきたのである。そして市長も公務員もみんななんの責任も取らずに退職金をガッポリもらって辞めていったのである。任期があるということは、裏を返せば任期が終われば何の責任もないということなのだ。自らの施策の失敗の責任をとって腹を切るとか、私財をすべてなげうって賠償するとかいう首長は聞いたことがない。

 里山の自然が破壊されれば、そこで生活する獣たちはエサが不足して村里に下りてきては畑を荒らしたり家を襲ったりすることになる。それを防ぐにはどうすればいいのか。檻を設置して捕獲するというのが通常の方法なんだが、延々と数qもの柵を設置して入ってこれないようにするというなんとも贅沢な方法で獣の侵入を防ごうとしている自治体がある。読売新聞の記事を引用しよう。

年500万円の獣害被害に18億円かけフェンス
 関西電力の原発4基が立地する福井県おおい町は、電源立地地域対策交付金を使い、農作物への獣害対策として鹿やイノシシなどが生息する山間部と、集落との間をフェンスで仕切る工事を始めた。
 町内の全集落が対象で、総延長約160キロ、総事業費約18億円。ただ、全集落で農作物の被害が出ているわけではない上、被害額は年平均500万円程度で、「無駄遣いでは」との批判もある。
 フェンスは高さ2メートル。町内63か所の集落を山と遮断するように張り巡らせる。人が山に入れるように、開閉式の扉を所々に設ける。
 2015年度の完成予定で、11年度は約68キロ分の計7億3300万円を予算化。このうち国の補助などを除いた残りの2億8500万円を交付金でまかなう。
 同町は、総面積212平方キロのうち90%が山林で、残る平野部で米や麦、ソバなどを栽培。1990年頃から、獣害が出るようになり、町村合併後の2006〜10年度の被害は計約2500万円となっている。
旧大飯町時代の1994年から、町の補助と農家の負担で集落ごとにトタン板や電気柵を田畑の周囲に設置。ところが、柵を跳び越える鹿もおり、最近も被害は続いている。新たな対策を求める声も強く、町は「耕作を断念した人もいる。交付金を活用し、農業環境を整えたい」とフェンス設置に踏み切った。
 しかし、被害額の割に費用が莫大(ばくだい)で、町議の一人は「ある程度有効だろうが、被害のない地域にまで設置する必要があるのか」と話している。(2012年4月1日09時43分 読売新聞)

 小さな村に総延長160キロもの複雑に入り組んだフェンスを設置するのである。たかだか年間500万円の被害のために、18億円もかけるのである。なんと馬鹿げたことだろうか。その金額を定期預金で積み立てておいて年間1%の金利収入を得れば1800万円だから被害農家に補償しても十分におつりの来る金額である。ところがフェンスを設置するのに使えばすべて消えてなくなるのだ。しかも10年もすればあちこち壊れてきて今度は補修しないといけなくなってしまう。延長160キロのフェンスの補修費は年間で200万から300万はかかるだろう。無駄なモノを設置したために永遠の金食い虫になってしまうのである。こんな愚かな事業を推進しようとする大飯町には馬鹿しかいないのかとオレは思ってしまうのである。


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04月02日(月)
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