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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■為替介入よりも効果のある円高対策がある!
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円高ドル安の流れが止まらない。安住財務相は「76円−77円は適正ではない。納得のいくまで介入継続。言ったことは行動する」と述べ、「覆面介入」を継続していることを示唆しているが、政府・日銀はこのまま断続的に円売り介入を続けるつもりなんだろうか。戦争の時にもっともまずい戦い方が戦力の逐次投入であるように、この為替介入も全く意味がないとオレは思うのだ。そんなことよりも劇的な方法がある。政府や財務省、日銀のボンクラどもはこの方法に全く気付いていないのである。
イタリア国債の利回りが7%を超えた。今度はスペイン国債が狙われた。この動きはおそらくヘッジファンドが国債の売りを仕掛けて、そして株価を暴落させ、価格変動による利ざやを得ようとしているのだろう。この動きこそが最大のチャンスであることになぜ政府や日銀は気付かないのだろうか。
今、日本の機関投資家もせっせとユーロ債を売却しているようである。だったらそれをなぜ日銀はじゃんじゃん買ってやらないのか。そうすれば一段と金融緩和を進めることが可能になると共に、ユーロ圏のソブリンリスクを軽減することにつながる。ユーロ債の保有先が一般の金融機関ではなくて日銀ならば売却する可能性は限りなく小さくなり、それは価格の安定をもたらすからだ。
もしも今日銀が「欧州経済と日本経済は不可分の関係、日本経済を守るためにイタリア、スペイン国債を買い支える!」と宣言して実際に買い支えればどうか、数兆円の買い支えを行うだけでたちまち両国の国債金利は低下して欧州経済は小康状態を取り戻すだろう。中国が態度をはっきりさせない今こそチャンスなのだ。日本がEU諸国への金融支援を全面的に行うと先に発表すれば、中国もあわてて追随するだろう。その結果当面の金融不安は解消するはずである。
今、1ユーロは104円だ。日本がここで1000億ユーロ分のイタリア国債を買うとする。すると10兆4000億円という計算になる。7%の金利と言うことは年間に7000億円分の利息(ユーロ建てだが)が入ってくる計算になる。イタリアやスペインが国家として破綻しなかったら償還期限まで保有すれば全額帰ってくる上に利息も入ってくるわけだ。もっと円安になっていれば為替差益も得られることになる。欧州経済を安定させるだけではなくてキャピタルゲインも得られるわけで、今日銀が国債購入に踏み切ることは最良の選択肢ではないのか。
スペイン国債の入札が不調に終わった結果、週末の外国為替市場はユーロが大きく下げて引けている。1ユーロ104円をはさんでの攻防である。今やEU諸国の国債の買い手がECBしかないという状況なのだ。いつまでもECBの資金が続くわけでもないし、将来のインフレリスクも伴うためにドイツ政府はこの動きに対して消極的である。デフレに悩む日本にとって、将来のインフレ要因こそ実は求めているものではないのか。
今世界で日本円が買われているのはなぜか?それはリスク回避のための安全通貨として信頼されているからではないのか。それならばその世界で一番安全な通貨と引き替えにイタリア国債やスペイン国債を買ってやることで、両国に恩を売れるのじゃないのか。
また日本がこの動きをすることで経済危機を救ったということになれば、国際社会に於ける発言力も増すことになる。考えれば欧州の経済危機の発端を作ったのはアメリカである。サブプライムローン問題からリーマンショックにいたる経済危機の中で、アメリカもEU諸国も通貨量を膨張させて乗りきろうとして、その結果政府の債務残高が増えて現在の状況を招いたのである。ところがアメリカは何の責任もとらず、逆に自国通貨を暴落させて乗り切ろうとしている。そして自国通貨安を隠蔽するためにユーロ安を仕掛けて、ユーロに対してはドル高という現象を作り出しているのだ。
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11月19日(土)
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